呪い
日本語破綻者
第1話
道で歩いていたら犬が寄ってきて可愛かったのでなでなでしたらがぶって咬まれた。
それが僕の最初の犬による不幸だった。それからと言う物僕は犬に襲われる犬呪い体質に巻き込まれるようになっていった。戌に噛まれるのは当たり前。戌の尻尾でかすり傷を負い、犬の糞が空から降って来て、傷口に付いてバイキンが入って死ぬ間際まで行った事もある。だが、どうしてこんなに不幸体質になってしまったのだろうか。それを思い越してみて理由が分かった。それは武士という人の呪い小説を読んでしまったからだ。そして読んでしまった体になってしまい呪いが発動したのだ。いや彼の小説には呪いは一週間と書かれていた。しかし、僕が不幸なのは一週間前からであって、つまりそれはどういう事かというと、僕は武士の呪いをあらかじめ知っていた、呪い預言者だったことが今ようやく理解する事が出来たのであった。「僕には予言能力があったのか」と理解した所で犬に噛まれ僕は成仏した。そうつまり死んだのである。いやということは武士さんの呪いが正しかった証明になるではないか。僕はそう思い、呪い反射攻撃をすることにした。つまり武士さんに呪いが帰る呪いだ。そうして僕は彼に呪いを反射して僕は成仏したのである。そして僕は転生した。
「う、ううん」
気づけば僕は犬だった。戌不幸体質になった僕が生まれかわったのは犬で。いっぬでとてもそれはそれは哀しい出来事であった。しかし犬になったけど、けれども僕は犬に追いかけられていて、しかしそれは哀しいのかと言われればそうでもなかった。なぜかというと、メス犬に追いかけられていたからだ。つまりはハーレムということで、それから僕は沢山の子孫を反映させて犬大将になった。戌としての寿命は10年で終わったけれども次に僕は誰に生まれ変わるのだろうか。そう思って目が覚めた時、僕は武士さんだった。つまりどういう事かというと、僕は武士さんの頭の中の別人格として宿る事になってしまったのだ。それはとても嬉しいような哀しいような、複雑な雑な気分だった。それはなぜなのかなぜならば、僕に呪いをかけた武士さんと同一人物になってしまったという事で、それは見て良い物なのか、だめなのかみたいようなみたくないような、のぞきたいようなのぞきたくないような、そんな気分だったからだ。しかし本人になって分かった事だけれど、実は自分が女だったとは思ってもみなかった。だが、自分の前世の前の前世は男だったので、女体に興味も無きにしもあらずではあったので、そこはまたしても悩みどころであったけれども、僕に呪いを賭けて殺したある意味犯人でもあったので、復讐をしようかどうかなんて考えたりもしたけれども、実は二重人格というのは僕だけが知っていて武士さんはどうやら知らないようだったので、そして自分の意志で簡単に変われる人格でもないようだったので、どうしたらよいのだろうかと考え、これから生きて行こうと決めた。そして時は二年過ぎて、僕は武士さんを乗っ取る方法を考えた。というかまず僕が死んだときに能力を一つ授かっていたので、それを忘れていたのだけれど、それを使う事にしたのだ。その能力というのは寄生虫を生み出す能力だった。武士さんの脳味噌に、寄生虫を放ち支配することがそれで出来るようになったのだ。僕は二重人格とは言ったけど、彼の意識とはある意味隔離されている、分断されているような感じなので、影響なく武士さんを眺める事が出来た。
そしてそれからというもの僕は武士さんを操ることが出来るようになっていった。
だからむらむらした時も、寄生虫で彼の行動を制限して彼の思う様にはさせなかった。
そして遠隔操作寄生虫を発動していつでも彼の行動を制限する事が出来るようになった。のであるまじろ。
そして二重人格として生きた第二の人生は幕を閉じ、僕は死んだ。もちろん武士さんは生きている。
次に生まれ変わったのはまたしても犬だった。しかしまた犬がおそいかかる体質であったのは言うまでもない。彼の呪いが発動したままだったのだ。それは多分解除される方法が分からない限りずっと永遠に永久に永続的に続くのだろうと推測できた。じゃあどうすればいいのかって話でどうしようもなかったし、今度の犬生ではオスにばっか追いかけられ回されていたので僕は覚えていた武士さんの家を探し出し、今度は武士さんを追いかけ回す事にした死ぬまで。食事は焚き出しや川で魚を捕まえたり、宇宙エネルギーを取り入れて何とか生きて行けるようになったけども、そして宇宙エネルギーを取り込めるようになった事で僕は犬なのに空が飛べるようになっあ。俗にいう犬飛行である。戌なのに空を飛ぶと言う、ある意味戌非行とも呼べなくはないけれども。しかし犬が空を飛んだら保健所に捕まって殺されてしまうのは目に見えていたし、アメリカにUFOとして捕まえられてしまう可能性もあったので、僕は飛ぶのは夜だけにした。
「あっ、犬が空飛んでいる」
「そんな犬、いぬよ」と誰かが言ったけど、僕は犬した。戌したとは無視した。虫した→イヌしたというギャルの今年の流行語で、今年の流行語をどうして知っているのかと言うと僕が預言者だったからである。
そしてその予言は命中率1%で的中率3パーセントのワンコインで買えるわんわんがるるっ。だった。
しかし武士さんは女であるけど、どういう職業についているのかすらわからなかった僕だけど、一つだけ言えるのはユーチューブの再生回数が42という事だけで、ある意味凄いけど、凄くない、つまりそういう事なのである。しかし武士と言う名前が付いているという事は前世は侍だった可能性があるのである。僕は未来が分かるけれども過去は分からないのである。
次に生まれ変わったのは人間であり、今度は4年の歳月が流れて僕は幼稚園になった。将来の夢は作家になる事だと誓った。
しかし武士さんに呪いを賭けられた事であいも変わらず犬に追いかけられてしまい、安眠する事が出来ない僕はひやひやしながらこのご時世を生きている所存なのである。しかし外に出なければ犬に襲われる必要はないので、作家になるしか僕の生きる道はないとの決断をした僕はどうすれば作家になれるかを考えた。けんげーた。
まずはストーリーのプロットを考えよう。四歳の僕は考え、髪に書いた。そう僕の髪の毛は太さ三センチあるのでそこに書こうと思ったのだ。
「プロット内容は武士さんが僕に呪いを賭けてそこから抜け出すストーリーだ」四歳の僕は思って、細かい内容を考え始めた。武士さんの性別は女で僕に常に包丁で襲い掛かって来る。それを僕の能力ねぎを出す能力で対決するんだ」
四歳の僕は書き始めた。その話見たい人。はーい。頭の中で誰かが手を上げたので僕はその話をここに上げる事にした。
「拙者武士である。能力は包丁を出せる。性別は女でありんす。なしんす。ちーす。ちゃーす」
「ほう、我は四歳児幼稚園児でありんす。拙者の能力を先に教えてあげてござんしょ。ねぎだ。ねぎを出す事が出来るんだ」
「ふふ。ねぎなどという何も切れない殺せない武器で拙者に勝てると思うのか?」
「ねぎを馬鹿にすると痛い目をみるぞ。そして、我のねぎは人を生かす武器、お主の武器とは正反対なのだ」
「なるほど、つまり矛と盾という事か」
「違う。ねぎと包丁だ」
「いざ尋常に。勝負。菖蒲!」
「あいやー」
包丁攻撃を繰り出す武士さん。それをねぎで受ける我。瞬く間にねぎの輪切りが地面に山のように積もる。
「く、臭い」
「かかったな」
「どういうことだ」
「ねぎも積もれば山となる!だ」
ドーン!!
「し、しまった。拙者がネギを苦手なのをどこで気づいていたのだ」
「我がネギを出せると言った瞬間。主の眉間に皺が寄ったのを見逃すとでも思ったネギか」
「く、口調にもネギを入れる事によって精神的なダメージをも与えるとんでもない化け物だ」
「ふっふ。だが戦いはこれからだ。これからお前はネギ地獄を味わう事になる。くらえ。ねぎの隕石」
「さ、刺さる。ねぎが頭に刺さる」
「喰らえネギ落とし穴、地面がネギに。お、落ちる」
「どうだ。参ったか」
「ま、参らない」
「そうか。しかしお腹が減って来てはいないか?」
「ああ、そうだな。試合は一時中断しようじゃないか」
「これは試合ではない死合だ」
「くそっ、なんてやつだ」
「だが俺は鬼ではない、閻魔だ。つまりネギならば食べさせてやろう。」
「き、貴様閻魔か!」
「閻魔などいない。俺は鬼だ」
「馬鹿な。さっき自分が言った事を瞬時で変える貴様の言動、貴様何者だ」
「ただの……四歳児だよ」
我は不敵に笑った。
「参ったよ。呪いは解くよ」
「ああ、ありがたい。そうしてくれてとてもな」
こうして僕の呪いは解けたのであったって、犬に噛まれた~。僕の呪いはまだ解けてはいないようだった。
しかし呪いは解けなくて哀しくなった僕は更に小説家になるべく精進するのは言うまでもなかった。
次の小説をかっくことにした僕はどうしたら小説家になれるか考えた。多分それは長編が書けなければどうしようもないとの事を僕は思ったのででもしかし、駄洒落や皮肉も必要だと思ったので、まずは駄洒落から研究してみることにした。
「猫がキャッと驚いた。」
「狸が変身して返信した」
「蟻がありがとうと言ったので虫が虫した」
「なかなか難しいな。四歳の僕は思って、次はキャラクターを想像する事にした。でも最初に浮かんだキャラクターは武士さんだった。だって僕は武士さんに未だに呪われている身であるからでその呪縛から逃れられる為にはどうしたってまずは小説家にならなければいけないと思ったからである。しかしそれはなかなかむずかしそうな気もしていたし、簡単に行ける道とは思わなかった。俗にいう。茨の道というやつである。武士さんをキャラクターとして思いついたのはよかった。それは本来ならばどうすることも出来ない武士さんだけど、想像の中であれば呪いは発動する事は決してないからであるからである。まず武士さんを魔王にする事にしたのだ。僕は。もちろん僕は転生物にありがちな勇者である。書けば書くほど筆力は上がると聞いた事があるような気がするので呪いを打破する為には武士さんに呪いを返す為にはけいてけいてけきまくるしか方法はないというのが分かったのだけれど、なかなか難しい問題に直面する事になるのはいうまでもなく。勇者の物語が完成した。つまり僕の物語である。しかし結果は散々な物だった。それでも見たい人が一人でもいるのであれば僕はここにその話を上げようと思う。
「僕は勇者である。何でそうなのかというと誰にも抜けなかった聖剣が抜けたからである」
「凄いぞ、ベガス」
父さんは僕にそう言った。政権は山の光り輝く岩に刺さっていて、伝説の剣だった。
それを簡単に抜いた僕は勇者で間違いないんだそうだ。
「うれしいなったらうれしいな。かなしいなったらかなしいな」
勇者としての嬉しさと魔王と戦わなくてはいけない哀しさがせめぎあって僕は哀しさが勝ちその日涙した。
「男ならば泣くんじゃない」
と言われた僕だったけど、涙が出るんだから仕方がない。
僕はある日天啓つまり神からの啓示を受けて知っていた。魂が一度ではない事を。
魂と言うのは何度も繰り返すんだ。繰り返すんだ。そう知っていた。
「ベガスは魔王武士を倒す為に度に出るんだな」
「そうせざるを得ない運命のようです。残念ながら」
「その通りだ。父さんもな昔は勇者だったんだぞ」
「えっじゃあ、あの岩に聖剣を刺したのも父さんなのかい」
「いいや、それは違う。父さんが抜いた剣は魔王を倒した時に消滅した。それが証なのだ。そして、また魔王が出たから聖剣も出たのだ」
「そういう仕組み何だね」
「ああ、そういう仕組みだ」
「じゃあ僕はいつ魔王退治に行けばいいのかな」
「いつでも良いぞ。死ぬ準備は出来ているか」
「出来てないよ。いつでも良いの? 魔王はやってこないの」
「それは分からない。やってくるかもしれないしこないかもしれない」
「じゃあ来るまで待つ」
「車で待つのか」
「そうじゃない。でも魔王は何歳なんだろう」
「聖剣を手にし者と同じ年齢との事は聞いた事がある」
「つまり魔王は4歳」
「そうなる」
「じゃあ父さんでも倒せるんじゃないのかな」
「それは違う。勇者しか倒せないようになっているんだ。倒す資格がないんだ」
「そういう事なのか。じゃあ大人になるより、子供の今の方が力関係がなさそうだから良いような気がするんだけどどうでしょうか」
「それは任せる」
そうこう考えている内に僕は89歳になった。
父さんと母さんはもういなくて、僕はひとりで魔王を倒す為に魔王がいるとされる山へと向かった。
「よう、よく来たな。まあ、茶でも飲めよ」
魔王が言った。
「すまないねえ。爺さんや」
「ふがふが爺さんではない。婆さんや」
どうやら魔王は僕を婆さん扱いしているようであった。
「婆さん良く来てくれたね」
「爺さんや。実は私はあんたに話したい事があるんじゃよ」
「あんだって」
「あんたを倒しに来たんだよ」
そう言って僕は背中に隠していた聖剣を出した。
「婆さん、今夜はその包丁で何を作ってくれるんだい」
「鯖の味噌煮だよ」
「そりゃあ楽しみだ」
「鯖と言う名の魔王の肉さ」
「魔王なんてこの世にいるのかねえ」
「あんたが魔王だよ」
僕はそう言って、へなへなの力で魔王に剣を刺そうとした。
「婆さん危ないよ。包丁をこっちに向けて」
どうやら力がなくて刺さらなかったようだ。
「婆さん。その包丁ライト機能が付いているのかい。外出てネギをとって来ておくれ」
「ああ、本当だ」
僕は魔王のその一言で聖剣が包丁に見えるようになった。たぶん魔王の洗脳効果かあるいは、年齢によるガタがきたのかどちらかなのかは分からない。
しんどいしんどいよ。書き始めて一時間で14枚書けたのはよいが残り86枚まではまだ遠い道のりだった。しかし近日中に上げると約束したので明日までには86枚足して投稿室に呪いの小説をあげなければならない使命感から僕は頑張るのであった。
そうして、僕と魔王はお互いを夫婦と勘違いしたまま老衰して死んだのであった。終わり。
くそ、もう50枚ぐらい書いたつもりだったのにまだ14枚しか呪い小説が描けていない。こんなのでは、だめだ。僕は頑張るのであった。
そして呪いを打ち消す為に次の小説の内容を練る僕はまた一からキャラを考えるのであった。
プロットはどこかから脱出する話にしよう。脱出と言ったら島だ。では開始する。
気づいたらどこかの島にいた。その島にはシマウマに似た縞々模様の動物がいて僕は島島とその動物を名づける事にしたのである。周りは海に囲まれていて波がザッブーン。風がそっよーんと吹いていて僕の残り5本しかない髪の毛をなびかせたような気がした。しかし鏡があってみたわけではないので、実際の残りは4本になっているかもしれないし、風になびかない固まった髪の毛になってしまっていた可能性も否定は出来ないと言う哀しい現実がここにあって、アイムヒアー。僕はリュックを背負っていた。そして僕は記憶が無かった。しかし記憶が無いけれども日本語をしゃべることは出来ないわけではない、つまり日本語は喋ることが出来るし英語もしゃべる事が出来た。ハロー、グッバイー。ぐらいだけど。つまりそこから推理するに僕はまだ中学一年生ぐらいではないかという推測がついた。しかし髪の毛が5本いや4本もしくは三本しかなさそうなので、実際はおっさんかもしれないし、中学生がお洒落をして髪の毛5本残しをしている可能性だってあったけど、どちらにせよ、無人島に僕はいた。次の瞬間僕の目の前に恐竜が現れた。
「きょ、恐竜? こんな所にいるわけないよ。もしかして過去にタイムスリップしたのかな?」
とか思ったけど、実際に恐竜がいたのかどうかなんて、分からない。なぜならば骨しか見つかっていないからだ。骨が恐竜がいた証拠になるのだろうか。いやなるだろう。つまり恐竜はいたけど、それは過去の話で目の前の恐竜は恐竜じゃないかもしれない、未知の生物でそれかやっぱり恐竜でここは過去なのかもしれなかったので胸熱になって涙が頬から伝い落ちて、地面に塩分が吸収された。
僕が使える能力なんて特になくて、リュックを漁っていたらなんか手りゅう弾が見つかったのでピンを抜いて恐竜に投げて片足をもいだらコインが出てきた。
僕はもいだ足とコインを手にその場からダッシュで逃げた。
「死、死ぬかと思う我」
僕はそう言って、辺りを見回すと前方に明かりが見えて、その光を頼りに、飛んで火にいる夏の人間の如く近寄って行った。
「それ以上ちかづくんじゃないよ」
僕は両手を上げた。
「僕……記憶そうしつ助けてほしい」
「あんた初めて見る顔だね。新入りかい?」
僕の声が聞こえていなかったのか。おんなサバイバーみたいな頭に鉢巻して両頬が泥で汚れていて迷彩柄の人が渋い声でそう言った。
「新入りです」
「バババババババ!!」
僕は銃で撃たれた。もちろん口の銃で音による威嚇である。
「口銃。もとい銃口を僕に向けないで」
「あんた、さっき記憶がないっていったよね。それなのにどうして新入りって嘘を付いたんだい。説明をして欲しいね。じゃないとまた口で威嚇するよ」
僕は口で威嚇するが口がイカ臭いに聞こえて戸惑った。
でも、威嚇されるのはもうこりごりだったので、逆に僕が威嚇してみた。口で。
「ドババババババ」
「あんた、そんなマシンガンどこで手に入れたんだい」
「今手に入れました」
「やるね。入りな」
僕は革命組織の一員と名乗るその女に付いて行った。
「まずはその金、どこで手に入れたんだい」
歩きながら話しかけて来た女はそんな事を言ったので、僕は恐竜の足をやったらコインが出てきたと言った。
「本当かい。信じられないね。でも金は実際にあるから信じるしかないね。疑いようがないね。でもこんな餓鬼がね」
どうやら僕はやっぱり中学生ぐらいだと分かった。
「それでその髪の毛あんたもやられたんだね。むしりざるに」
「ええ、むしり猿にやられました。ってそんな猿いるマンキー?」
「あんた知らないで言ったのかい。というか知らないのかい? むしりモンキーを」
「ええ、詳しく教えてください」
「詳しくも何も。三本だけ残してむしりとるかの有名な猿だよ」
「なるほど、つまり僕は髪の毛が今三本という認識でよろしいですか?」
「いや、二本だよ。たぶん自然に一本抜けたのだろうね」
「サルめ。許すマジ許すマジ許すマジ許す」
「許してるやんけ」
「本当だ。最後許す僕マジ天使」
そんな会話をしながら革命リーダーがいる洞穴へと僕はへえった。つまり入った。
「あんた、初めて見る顔だね」
「ねえさん、こいつ。記憶が無いらしいです」
「へえ、詳しく教えてちょんまげ」
「ええ、実はですね。気づいたら浜辺に打ち上げられていて、恐竜に襲われて手りゅう弾を投げたらコインが手に入ったんです」
「なるほどね。流れ人か」
「流れ人?」
「稀にいるんだ。記憶がないままここに流れ着く者が。ここは人々の記憶が念写されるように思念が溜まりにたまって現実とかした空想世界、いやもう現実世界だね。我々があぼーんと呼んでいる島だよ」
「アボーン。でもどうやって皆さんはその事実を知ったのですか?」
「知ったも何も気づいたら分かっていたのさ。ここは思念現実世界だってね」
「ああ、なるほど。じゃあ僕もいずれ……」
「分かるかもしれないね。でもその前にあんたが生き残っていればの話だけどね」
「どういう事ですか?」
「どういう事ですかも何も知っての通りここには恐竜が出る。恐竜も出るしドラゴンも出る。ドラゴンモデルも出るし、カニも出る」
「カニは出て困らないんじゃ」
「その通りカニ」
そんなやりとりをしながら、ここでの生活やルールを教えてもらい、僕は革命組織に入れてもらう事になった。
「所で革命組織って何をするんですか?」
「良い事聞いたね。この島には魔王が住んでいるんだよ」
「また魔王ですか」
「そうお決まりの魔王さ。そしてその魔王をやっつけたらこの島から出られる。つまりですゲームだ」
「そうですね。分かったです」
「そのですゲームではない。死のゲームだ。ここでは死んだら死ぬし、生きたら生きる」
「いやそれ説明になってないきが……」
「射殺」
「や、やめてー」
「ドゴーン!!」
「あ、あれっ、生きている」
「やるではないか、口バズーカーを躱すとは」
「この男口銃を受けても死なないばかりか、口マシンガンを使う手練れです」
「おお! 何と頼もしい」
「いや、口攻撃で死なないでしょ」
「愚か者。ここがどこだと思っているのじゃ。ここは思念島だぞ」
「さっき違う名前だった気が」
「そんな細かな事は気にするな。しかし今言った事は本当だ。口による攻撃は精神が弱い者はここでは実際に撃たれたように死ぬ事がある。しかしお前はバズーカーに耐えて見せた。すばらしい」
「そうですか。お褒めに預かり光栄です」
「お前は勇者になる存在だ。しかしそれはいずれという事だ。だから今はお前が取って来た肉を食べよう。恐竜の憎々しい肉をな」
「憎々しいのですか?」
「駄洒落だ。それに本当に憎々しくもある。なぜならば人をアボーンするからだ。」
「だからあぼーん島」
「そう、思念あぼーん。島なのだ」
「己まだ20枚しか書けていないだと。呪いの小説が完成しない」
「何一人事を言っているのだ」
「いえ、リーダー今日は宴でしょうね」
「ああ、そうだ」
「その夜、僕達は宴を開いた」
「何一人事を言っているのだ」
「ナレーションのつもりが言葉を発していたなんて。哀しいです」
僕は呟いた。
そして肉を食べたら感覚が変わった気がした。具体的には強く成った感じが。
「何だ。どうした。何があった。ふぁっつハプンド」
「えっと肉体の感覚が変わったんです。具体的には強く成ったような気がしているんです」
「なるほど。なるほど。なるほど祭り」
「リーダー、ここは詳しく説明してあげるべきでは」
「そのつもりだったのだ。ええい、いええ」
「どういう事ですか我しりたもう」
「つまりだな。お前はレベルが上がったのだ」
「嘘。そんな感じなのですね。ありげーたい事でございます」
「馬鹿、それは禁句だ」
「貴様、アリゲーター。つまり私がワニを嫌いなのを知って愚弄するつもりか」
「いいえ。ちがいます」
「ならばよろしい」
「肉体開示と言ってみるがよい」
「肉体開示」
すると目の前に半透明な映像が写し出された。
「今、半透明な奴が映っていると思うけど、それは君の肉体パラメーターである」
「よっし、理解したぜ」
「うむ。では話は早い。お前はゲームとかでそれを知っているのだろう」
「そうなんです」
「では確認してみるがよい」
「えっとレベルが二で筋肉が389で防御が23ですね。魔法が使えます」
「やはりお前は勇者か。筋肉389であれば、ヒグマを倒せる力がレベル二ですでにある。しかし防御が23では一発喰らったら死ぬな。で魔法はどんな魔法だ」
「魔法は幽体離脱魔法で相手の内部に入って操る事が出来るらしいです」
「聞いた事ないな。しかし魔王には効かないだろう。あいつは魔法無効化とかあるからな。だがその幽体離脱魔法を使えばレベル上げがサクサクと衣のようにコロッケのようにビスケットのようにいけるかもしれないからうれしいぴょん」
「そうですか。僕も嬉しいです」
「では早速ですが明日からレベルを上げたいと思います。今夜は肉食べて力を付けて、寝ますね」
「それは正しい」
次の日から、幽体離脱をして内部破壊を繰り返しレベルを上げる事に僕は成功し、ヒグマを倒す事が容易になった所で僕のレベルが3になり、4になり5になった。
「あんたはなかなか骨のある男だね」
「あなた達は骨が無い軟体動物なのですか」
「ええ、ってそんなわけあるかー」って感じで時は過ぎ、やがて子供が生まれ、孫が生まれた。
「遅い、遅いぞ……」
「ど、どうしたんだ?」
齢231歳になった僕はそう言った。ちなみに年が老けない魔法を使っているので、僕の年齢はまだ実際は18歳のまま止まっている。
「魔王が攻めて来たぞー」
「おのれ魔王め」
魔王はよぼよぼの爺さんだった。
「どうした魔王、なぜそんなに老けているのだ」
「お前が攻めに来ないから老けちゃった」
おちゃめにいう魔王。しかしここはチャンスでもある。
「成敗してくれる」
「おじいちゃん。魔王いじめちゃだめー」
「何だと。こいつは悪い魔王なんだぞ」
「そうなの? 誰か殺したの?」
「いや、それは聞いた事ない」
「つまりは冤罪って事じゃないか」
「そういう事になるな」
「じゃあ年老けない魔法を使ってよ」
「断る」
魔王は断った。
「何故だ」
「だって俺、年よりじゃんか。このままだったら嫌だなあ」
「年若返る魔法ないの?」
「孫の頼みとあれば探してみよう。しかし若返ったら人々を襲うんじゃないだろうな」
「約束しよう。この島を滅ぼすと」
「じゃあだめー」
「くっ。ぬかったわ」
「待って、この島を滅ぼすって私達を滅ぼすんじゃないの?」
「最初は役割としてそうすべきだと思ったけど、それはやめた。島を滅ぼす事にしたんだ」
「ということは島を滅ぼしたら。私達は思念島から出られるって事じゃないの?」
「そうかもしれない。どうする」
僕達は色々と考えた結果、その考えに乗った。
「でも誰が若返らす魔法を使えるのだろうか」
結果誰もそんな魔法が使える人はいなかったので、皆悲しんだ。
「待て、聞いた事がある。この海のはるか先に新たなる島があり、そこには若返り島があると」
「そんな偶然、いやそれは必然。誰かその島を探しに度に出てくれないか」
「オッケー」
俺がその役を買う事にした。なぜならば僕のレベルは80にも達していて、泳ぎも幽体離脱も、更には飛行も、物質具現化も、念動力も使えるからだ。そうして僕は旅に出る事にしたのだ。もちろん一度行ったことのある場所にはいけるワープとかもあるのも大きかったが。
「いよいよ出発、でっぱつのタイムね」
「ああ今までどうもありがとう」
「これで終りじゃないわ。むしろここからスタートよ」
「ありがとさん」
言って、僕は海へと旅立った。直後大波が僕を飲み込んだけど、泳ぎのスキルで助かった。
「ちょ、サメだ、サメ」
サメに食べられそうだった僕だけど能力、支配を使ってサメを支配し、サメの背中に乗って新たなる島を目指す事にした。
お腹が減った時乗っているサメをさばいて、フカヒレを食べ、肉を食べ、サメが死んだら新たなるサメを支配しそれを繰り返して、乗り継いでようやく島が見えてきた。
しかし島に入ることは出来なかった。なぜならば島を目に見えない何かが覆っていたからだ。
「おやおやこんな島まで来るとはおやまあ、ほんともうご苦労さん」
「島に入れて下さい」
「ふむふむ。なかなか骨のありそうな人ではありますけどもそんなに簡単にこの島へと入れるわけがあるとお思いなのがいかんせんなんともまったく信じられないですね」
「条件は何だ」
僕は単刀直入に言った。
「金だ」
僕は金を見せた。
「これでどうだ」
「ほうほう、確かにそれがしが持っている金は素晴らしいからくれればいれてあげるけど、しかしこの島に入ったら自動的に呪いがかかるから気を付けた方がよろしいぞ」
「どんな呪いだ」
「年を急激にとる呪いだ」
「僕は年を取らない」
「なるほど、魔法だな。しかしその魔法はここでは解除されるだろう。そして一年で100歳年をとるから一か月ここにいたら100か月つまり8ねん以上は経過するからよく考えてね」
「だけど、この島には若返りの薬があるんだろう」
「良く知っていたな。それは正しいしかし。そう簡単に手に入ると思っているのであればそれは間違いだ」
「どうすれば良いのかな」
「戦え」
「それはどんなゲームだ」
「格闘技の試合だ。この島はとても娯楽に飢えていてね。格闘技がとても人気があるんだ。だけど、それは殺し合いではない。しかし島の外から人が来た場合にのみ、激しい試合になる」
「僕は人を殺すつもりはない」
「よいだろう。相手を失神すれば君の勝ちだしかし、相手は君を殺してしまうかもしれないよ」
「望むところだ。望まないけれど」
「ふむ。よい心がけだ。では老け島へようこそ」
僕の目の前のバリアの一部が解除され僕は足を踏み入れた瞬間、僕の手に皺が出来た。
「なるほど、本当に老けるのが早いようだな」
しかしそれと同時に僕の髪の毛が生えるのを感じた。
「き、貴様。年をとってから髪の毛が生える特別な遺伝子の持ち主か。なるほど。面白い。王に報告しなくては」
「王様がいるのか」
「ああ、呪い王子だ」
「呪い王子。聞いた事ないな」
「言った事ないからな。かれはシャドー、つまり特定の名前は持たない」
「ほう。なるほど、意味が分からない」
「つまり、毎回名前が変わるのだ、祝王子は」
「なるほど、今回は祝い王子。よさそうな王子ではないか」
「馬鹿め、かまぼこ王子を舐めるでない」
「いや、変化についていけないぞ」
「栗きんとん王子はとても偉大であるぞ」
「そうか、黒豆王子はそんなに偉大なのか」
「くっ、よく我が王子の名前を当てたな。貴様預言者か」
「ふん、エビ王子の事など僕にかかれば掌の上だ」
「馬鹿め、カズノコ王子の事を何も知らない癖に」
何やってんだ。僕。という感じで島に上がったけど皺がどんどん刻まれて行くので早く格闘場に向かった。
格闘場第一試合はじゃんけんだった。じゃんけんポンあいけでしょ、はい勝ちました。
第一試合を勝利した僕は第二試合で髪がムラサキ色した長髪で挑発している長身の男と相まみえた。
「貴様、俺に勝てると思っているのか?」
「いや、思ってはいないけど、心の中では思っているかもしれないしんそうしんりでは」
「ほう、よく言った。では勝負だ。」
相手は手裏剣を投げて来たけど、僕の反射能力で相手に手裏剣を返した。相手の脳天に手裏剣が刺さる。
その時相手の額が輝いた。
「よく私の封印を解くカギを解く儀式が分かったな」
「なんだと。流石だろ」
「ああ、私の額に手裏剣を打ち込むと能力が開花するのだ」
そして長身の男は光を放ち、空を飛んだ。
「私は今を持って、ただの狂人だ」
「何だよその決め台詞。元々ただの狂人だっただろ」
「ぬかせ」
手裏剣乱舞、と言って男が手裏剣を放つが重力操作で手裏剣を地面に落とし、男も地面に落としたら、落ちた手裏剣がまきびしのようになっていたので、それが足の裏に刺さり、血が出て失神した。
「らっくしょう」
第三試合開始、そうして優勝し、若さの能力を手に入れて島に戻って平和に暮らし、島から抜け出しました。
小説を書いて、展開に悩んだ僕四歳はまだまだ新しい話を書こうと決めた。そして自分にあっているのは童話ではないかと思い、童話を書く事にした。
「ある日、道にバナナが落ちていました。そのバナナは黄金のバナナで、しかも新種でした。バナナの木を見上げると、木にはバナナが沢山実っていました。
「これは売れば金になるぞ」と思った。
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