小学生時代
女子からも男子からも距離を置かれ、僕の居場所は無くなりました。
その当時、何がダメだったのか理解出来ず、ただ(女子は男子のこと嫌いなんだな)としか思っていませんでした。
女子から言われた「狙ってる」?がよく分からなかったのですが(男子がダメなら女子と話せばいっか!)と振り切り、女子と話そうと努力しました。
最初女子は僕を無視していましたが、女子たちが好きそうな花の話や小動物の話をするとすぐに打ち解けてくれてよく遊ぶようになりました。
小学生時代、僕は体は女子で心は男子よりだった為男子のように外で遊んだりはしゃいだりしたかったのですが、やっと出来た平穏を手放すのが惜しく、我慢していました。
小学六年生になるとグループが明確になり、皆必死に笑顔を作って合わせていました。
僕も話を合わせて笑顔を貼り付けて「女子のフリ」をしました。
教室の真ん中で好きな女子について大声で話す男子のことをとても自由でいいな、と密かに羨んでいました。
女子でも恋バナが増え、よく僕にも話が振られました。ですが女子で好きな子なんて居ないし、男子にもいませんでした。
その話を振られた時はいつも「たーくんだよ。」と、学年で一番人気な男子の名前を出しました。人気者だったら「あぁ、そうだよねぇ〜。かっこいいもんね!」って勝手に話が終わるからです。
そうして長い6年間が終わり、次の3年間が始まるのでした。
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