第5話
どうして変わってしまったのか。貴方と向き合う勇気もなく、ただずるずるとこの生活を続けるだけなのだ。
「今日は貴方が好きだったピラフにしてみたよ。スープもあるの」
虚空に投げ掛けても虚しいだけだ。ただ、声を出さなければいずれ息もするのも忘れそうなのだ。
苦しい。虚しい。
どうして?
頭の中が疑問で埋め尽くされる。
どうして?
最後の恋と言い切れるほど愛していたのに。
愛しているのに。
「お願い!帰ってきて!」
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