第2話
ビニール袋は中身が見える。
綺麗なカバンは汚れが怖い。
それで紙袋にしたものの。
後に連なる赤い液体。
あんまりこれも長くは持たない。
なるべく急ごと海を目指す。
こんな田舎でも灯りはちょこちょこ。
少しぬめった赤い液体。
塩は清めの効果があった。
そんな話をどこかで聞いた。
こんなやつでも洗われるかも。
こんなやつでも赤い液体。
黒く明るい海が目の前。
穴ぼこ空いた袋とこいつと、
汚い私が綺麗になって、
何かが照らす赤い液体。
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