第4話 変化
ボタンを押しましたが、しばらくの間は何も変化はありませんでした。ただ、この真っ暗な世界の裏側で、何かが動いているような気がしてなりませんでした。僕はすこしの間じっとしていると、突然真っ白な光がこの世界を包みました。とても強烈な光で、目の前が真っ白になりました。今までずっと闇の中にいたので、強い光で目がくらんだのでしょう。目の奥がすこし痛いです。急激な環境の変化に、うまく適応できなかったのでしょう。ただそれでも、いくらかこの環境で過ごせば、目の奥の痛みも弱くなり、あたりを見ることができました。僕たちは、すこしの間だけ我慢すれば、今までとは異なった環境にも上手く適用できるものなのかもしれません。そして僕の目の前には、真っ白で何も無い世界が広がっていました。さっきまであったはずの壁もボタンも、どこにもありません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます