第2話 あなたからの…
まだまだ寒さが続く中、私は明けても暮れてもひたすら仕事、仕事、仕事…の毎日で立ち寄るとこと言えば近所のスーパーで買い物をし、家路に戻るの繰り返しの日々。
時折、コートが風に煽られ捲り上がり寒さに苛立ちを覚えたりもしていた。
仕事が休みの朝、子供達が仕事や学校に慌ただしく行き送り出してからの私は、聞き慣れている音楽を聴くのに愛用のiPhoneちゃんに手を掛け音楽を大きめ音量にし、洗濯や掃除を始めては途中でiPhoneちゃんをイジっては我に返って家事をこなして行くの繰り返しに。
そんなこんなして、家事に一段落し何とも言えない心が休まるコーヒーを入れ、香りから既に堪能され一息ついた。
ボーッとしたその時、某アプリに手がTAPし隈無くアプリに浸り時間を費やしていた。
そして、どれくらい経ったであろうか、とあるジャンルのとこに目が行き私も仲間に紛れ込んでみたの。
『LINE友達を探しています。 シングルマザーなので日中は仕事している為、返信は出来ないのですが夕方以降からでしたら時間が余っているので、悩みや愚痴や趣味の話しや他愛もない話しで仲良くなれる人を探しています。 ただし!! 男性には興味が無いので、お断りします。』こんな感じで書けば余程のバカぢゃない限りDMなんてしてこないでしょ。
なんて、本気で仲良く話せる人を探していたんだ。
年齢が上がるに連れて『友達』って出来にくくなるのを実感しつつはあった。
そう簡単には携帯が鳴らないと思っていたので、TV見たり携帯でフリマサイトを巡回したり携帯ゲームをしたりして時間を潰していた矢先……
『ティロン♪』
ん?
何のmailがきた?
どっかの企業のメルマガぢゃね?
と思い携帯を見たら、さっき投稿したサイトからのメッセージ通知だった!
てか、載せた事自体忘れていたからビックリしたのは嘘ではない。
開いてみたら、男性から…。
投稿に書いた内容を無視して送って来るのって
ワンチャンを狙ってるんだろうか?
だとしたら、私はお断りだが。
『はじめまして。 〇〇です。
同じ県に住んでるのを見てメッセージ送ってみました(^-^) もし良かったら、ご飯でも食べに行かない? 返事待ってるね!』
これって〇〇さん、間違えてない?
出会い求めてないしマッチングとか興味無いから!!!
って思いで丁重に嫌味絡めながら返信した自分と、早々にここで見付けるのは間違えてるんだろうな と思い携帯をテーブルの上に置き、いつの間にかテーブルに突っ伏して夢の世界へ行ったみたい。
1時間くらい経ち、何通かメッセージが届いていて中には女性から届いていたので、期待しちゃったんだけど何通かメッセージをやり取りしたのだが話しが合わなくて、メッセージも止まってしまいLINE交換までは行かなかった。
時間は経ち、翌朝早い時間私は子供のお弁当の仕上がり段階に入った段階でまたメール音が鳴った♪
『また、来たけどもう期待はしないけど開いてみるか。 男性からだったら返信するのやーめよ!!』
『おはようございます(^-^)
同い年で同県に住んでるしゅうです!
自分の地元が神奈川で、仕事でこっちに引越して来て知り合いと言ったら会社の人しかいなくて、友達が欲しくてメッセージしちゃいました! 良かったら、お話ししませんか?』
やっぱりコイツも男だったか…。
みんな何だか必死なんかなぁー?
こんなとこで出会いなんて、絶対ヤバいしどうせヤリモクとかそんなんぢゃないの?
とりあえずシカトだな笑笑
ガラスの心。 @5212090s
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