エクストリーム作家、というお仕事

2021/09/1日ぐらいから、

エクストリーム作家という仕事について

甘い言葉で誘ってくる人がいましてねえ。

こういうテンプレさえ踏んでいれば、

年収1,000万円も夢じゃないと。

本を5~10頁書いて電子書籍にUPすれば

人から尊敬されること間違いなし、だと。

……サギの一種だな(笑)


その作家さんの見せてくれた、

「自分で作った本」というのが

『女を虜にするちょっとズルい方法』

とかいった、要するに文芸でもなければ

ラノベでさえない、How-toものでした。


わたしの書きたいのは、How-toものじゃないし

表紙も、気に入らない。

テンプレさえあればなんでもできる、というのは

どちらかというと「工業的」な話ですから。


そりゃあ、ライトノベルにテンプレはつきものですし

踏まえたテンプレをはずすのは、常套手段なのでしょうが

How-Toもののテンプレって

わたしのスキルになるんだろうか?


300頁にも及ぶ文章、

1000円以上する中身のない本。

そんな現状を打破すべく、

その本のダイジェスト版

つまり、エクストリームを作ることを その人は

志したのだそうです。


「あなたにもできる!」

「ダイジェスト版をつくるのは

読者の時間を生み出す社会的意義のある仕事だ!」

「そのうえ、お金持ちになれて、人から尊敬される!」

というのが、うたい文句。


アヤシさが半端なかったので、

途中で動画を見るのはやめ、警察に通報しました。


それにしても、本の内容をダイジェストする本を出すとはねえ。

これって、本としてアリなんだろうか?

テンプレで300頁もある本の内容を抽出して

5~10頁にまとめるのが、仕事と言えるんだろうか。

人の褌で相撲を取って、作家と言えるんだろうか。


こんな講座に5万円も払う人の気が知れません。

本を読む時間がないんだったら、別に読まなくてもいいのでは(こら)。

なんのために本を読んでいるんだろう。

本は好きじゃないけど、手っ取り早く儲けたいっていう人のための

勧誘だなと思った今日のわたしでした。

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