恋愛迷走列車
桐華江漢
恋語
恋とはすなわち噴火であり爆発である。
山の噴火はマグマの圧力が減ることで発砲し体積が増加。その増加により火口から噴火のするというものだが、恋はそんな生易しいものじゃない。予兆もなく一気に噴き上げるのだから。
爆発にしてもそうだ。例えば、爆弾は主にスイッチを入れることでセンサーやら電磁波を感知し、それにより爆発する。だが、恋にスイッチなど存在しない。恋にON OFFの切り替えなどないのだから。
だから恋は突然始まるし、突然目の前に現れる。マジシャンの人間消失のように、何もないところからパッ、と自分の心に現れる。
芽生えからゆっくり育つように恋の花を咲かせた? 自分が気付いていないだけで本当は既に恋に落ちていた? あり得ない。そんなものは本当の恋でも何でもない。ロマンチストが気取り、それっぽく言葉を並べているだけだ。
恋の始まりに予兆なし。恋のスイッチは存在しない。実にシンプル。心が噴火し爆発したらその時点で恋が心に生まれるのだ。
そして俺は今、猛烈に恋をしているのだ!
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