第5話
私はいったいなんなのか。
「アズミ、新曲出したの?」
なんてミカがのんきに聞いてくる。
「え…?」
「忙しいねぇ、私もそれくらいになりたいわー」
「アズミはみんなの、でしょう?」
ルリがにっこりと笑う。ミカも「そうだね」と笑った。
「そうそう。あんな風に出ちゃダメだよね」
ニシさんと呼ばれた店員も頷く。
「アズミちゃん、オムライスおいしかった?また明日も来てね」
みんなの笑顔が怖くなってくる。食べたオムライスは普通のオムライスだっただろうか?目を泳がせればまた画面が変わっている。さっき映った男が、ユウキとサトルに何発も殴られている場面だった。
“アズミはみんなで守らなきゃね”
end.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます