第3話

「なんでアズミはユウキと一緒なんだい?」


画面に写った男は話しかけてくる。


「どうして?君は他のものになんてならないで。なるのなら仕方ないね」


画面には男の次にドローンが写る。そのままドローン撮影の映像に切り替わったらしく、ぶれた映像が続いた。しばらく飛び、どこかのベランダで移動をやめた。見覚えがある、と思った。


「どうだい?すごいだろう?こんなこともできるよ」


通話相手の男はドローンで器用にベランダの鍵を明け、部屋へと入っていく。見覚えがあるはずだ。私の部屋だ。


「僕は君の部屋を知ってるよ。こうして入ることもできる。はやくその連中は捨てておいで」


勝手なことを捲し立てると通話は切れたのだった。

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