同610.5話 学園・情報発信端末・誰でもチャット掲示板46




887、名無しの神官2年生

 騎士が光輝いたー!!


888、名無しの支援3年生

 筋肉が吹き飛んだああぁぁぁ!!


889、名無しの剣士2年生

 あ、あれは僕見たことあるっす!

 上級職のユニークスキルの『エクスカリバー』っす!!


890、名無しの神官2年生

 震撼!!


891、名無しの冒険者2年生

 お、おう。神官が震撼に改名しちゃうほどの衝撃か。


892、名無しの錬金2年生

 誰が上手いこと言えと言ったのよ!

 それとも神官は本当に震撼に改名するの?


893、名無しの神官2年生

 するか!

 いやマジビックリしただけだから。

 しんかん違いだから!


894、名無しの支援3年生

 ふう、まさかあの筋肉戦士集団が一方的にやられるとは。

 アレが噂のオークションで手に入れたチケットを使い上級職になった1年生だな。

 さすがは〈キングアブソリュート〉が選び抜いた人材だ。

 まさかあの筋肉を手玉に取るとは……。


895、名無しの冒険者2年生

 支援先輩がとても動揺している様子が伝わってくるな。

 筋肉と何かあったのだろうか?


896、名無しの調査3年生

 それは置いておきなさい。

 そんなことよりもまたフィールドが大きく動いているわ。

 見て、〈1組〉と連合がまたぶつかるわよ。


897、名無しの剣士2年生

 至る所に戦場が出来ていてどこに注目したら良いかしっちゃかめっちゃかっす!


898、名無しの支援3年生

 そんな中お互いの陣形を崩さずに対抗できているのだから率いる者たちの練度の高さがうかがえるな。

 む! あれは! 〈1組〉上級職の女騎士ではないか!?

 調査よ!


899、名無しの調査3年生

 ええ、調査した結果、あの王女護衛騎士さんも上級職に就いていることが判明しているわ。

 ただその職業ジョブまでは調査不足で不明ね。

 ちなみに〈5組〉の上級騎士は【カリバーンパラディン】よ


900、名無しの剣士2年生

 ご、ごくりっす。

【カリバーンパラディン】ってなんだか強そうっすね。

 あ! 王女様の護衛騎士さんと【カリバーンパラディン】の人がぶつかるっす!


901、名無しの神官2年生

 横の研究者のメモを取るスピードが怖すぎてビビる。

 非常に血走った目で注目してやがるぞ。

 なんか「未知の職業ジョブ、未知の職業ジョブ」ってブツブツ呟いてる。

 

902、名無しの冒険者2年生

 だ、誰かその前に〈天下一大星〉が前に出ていることにも注目してあげて!

 最初に【カリバーンパラディン】にぶつかったのは〈天下一大星〉だから!


903、名無しの錬金2年生

 勇者君に絡んでいたやからの事なんて知らないわ。

 でも、良いフッ飛び方をしていたわね。


904、名無しの魔法使い2年生

 確か最近はサクッと美味しくやられることから〈天プラ〉さんと呼ばれるようになったそうよ。


905、名無しの剣士2年生

 お、美味しいってなんなんっすか!?


906、名無しの神官2年生

 あげて美味しい〈天プラ〉さん。

 なぜだろう、少し涙がこみ上げてきた。


907、名無しの錬金2年生

 私は笑いがこみ上げてきたわ。


908、名無しの冒険者2年生

 お、鬼かな……。

 それより上級騎士対上級騎士の対決が始まったぞ!


909、名無しの支援3年生

 おお! 凄まじい盛り上がりだ。

 1年生にまさかこれほどの対戦カードが生まれるとは!


910、名無しの剣士2年生

 ど、どっちが勝つっすか!?

 凄まじい攻防っす! というか速すぎて見えないっす!


911、名無しの神官2年生

 ちょ、なんだあの車輪、凄まじい動きしてるぞ、というか速い!

 動きが速い!


912、名無しの調査3年生

 調査によるとあれは〈蒼き歯車〉と呼ばれる〈乗り物〉〈戦車〉装備ね。

 騎士であれば乗る事も出来るけれど、それ用にスキルを取る必要があってあまり使い手がいないって話ね。


913、名無しの冒険者2年生

 なんで!? あれめちゃくちゃ強いぞ!?

 というかほとんど一方的になってきてるんだけど!?

 あんなの皆使うだろ!


914、名無しの調査3年生

 操作の難易度がとても高いらしいわ。

 使いこなすには高レベルのスキルと凄まじい努力が必要みたい。

 何しろ両足が車輪であそこまでの動きをするのだもの、求められる技量は半端ではないわ。

 へたをすれば打ち合いもできずに転倒ダウンしてしまう代物なの。

 それを軽々と乗りこなす王女護衛騎士には何か秘密がありそうね。

 専用のスキル持ち? それとも何か乗りこなすための補正が働いている?


915、名無しの神官2年生

 調査先輩がつぶやく度に研究員がヤバくなっていく件。

 とりあえず纏めると、今の所あれを乗りこなせるのは王女護衛騎士さんしかいない、というわけだな?

 いったいなんの上級職に就いているんだ?


916、名無しの支援3年生

 あまりのスピードに【カリバーンパラディン】の彼も防御に徹したな。

 これは仕切り直しになるか。

 しかし、これは王女護衛騎士が圧倒的に優勢だったな。


917、名無しの剣士2年生

 でもなんだか名前が長いっすね。

 もっとスマートな呼び名はないっすか?


918、名無しの支援3年生

 ふむ。そうだな。確かに。

 では【カリバーンパラディン】の彼を仮に〈聖光騎士〉と命名しよう。

 王女護衛騎士には、こちらは仮に〈王女騎士〉でどうだ?


919、名無しの神官2年生

〈聖光騎士〉は良いが、〈王女騎士〉だと王女が騎士だと間違われそうだな。

 見た目から〈戦車の王護〉でどうだ? 

 もしくは普通に〈戦車の○○名称〉で。


920、名無しの剣士2年生

 なるほどっす。

 戦車使いはあの人だけっすから、分かりやすいと思うっす。


921、名無しの支援3年生

 よし、とりあえずそれでいこう。

 まあ、これはあくまで仮だ。

 また良い名が出てくればそっちに差し替えよう。


 ・

 ・

 ・


959、名無しの商人1年生

 勇者君キターー!!


960、名無しの錬金2年生

 勇者君かっこいいーー!!


961、名無しの女兵1年生

 何人の相手をしてるのー!?

 それを全部捌いて反撃して、

 さらに討ち取っちゃうとか格好よすぎるわ!


962、名無しの剣士2年生

 うわぁ。なんだか会場の一部がすんごいことになってるっす!


963、名無しの神官2年生

 横断幕増えたなぁ!!

 そこら中に勇者君と書かれた横断幕がフリフリされてらぁ。


964、名無しの調査3年生

 調査したところ、自称勇者ファンがここ数日で急増しているみたいよ。

 クラス対抗戦で一気に増えたみたい。

 ちなみにあの横断幕は〈ワッペンシールステッカー〉というギルドでいろんな種類が売られているらしいわ。


965、名無しの商人1年生

 売り込むのに苦労しました~。


966、名無しの神官2年生

 ツッコミどころが多すぎてどこからツッコんでいいかもうわっかんねぇ!!


967、名無しの支援3年生

 いや、勇者氏の活躍はそれほどまでに素晴らしいということだ。

 いくら上級職でもあの数を相手に捌けるか? 12人を相手に立ち回っている。

 並の技量でないことは明らかだろう。

 実はその間に〈10組〉が陥落したり、〈9組〉が陥落したり、

 中央山の猫人の子が救出されたりしたが、

 まったく話題に上がらなかったな。


968、名無しの錬金2年生

 そんな事より勇者君よ!!


969、名無しの支援3年生

 ……もはやこの一言が全てを物語っている。


970、名無しの剣士2年生

 勇者さんの人気が恐ろしいっす。


971、名無しの神官2年生

 おい剣士、熱狂的ファンをあまり刺激するなよ。

 それが上手く生きていく処世術だ。

 見ろ、となりの研究員たちも今は普通の速度でメモを取っている。


972、名無しの冒険者2年生

 そんなところにも影響が!?


973、名無しの錬金2年生

 勇者君~~!!


974、名無しの女兵1年生

 また1人倒したわ!


975、名無しの商人1年生

 そのまま連合も倒しちゃえ――!

 きゃーー!!


976、名無しの剣士2年生

 うっす。肝に銘じておくっす。


 ・

 ・

 ・


55、名無しの神官2年生

 これはヤバい。

 連合との決戦か!?


56、名無しの支援3年生

 司令部が移ったな。このタイミングで兵を退くのはなかなか出来ることではない。

 へたをすれば司令部が消滅するからな。

 しかし、ここまで主力部隊を下げたということは、ここで勝負を決めるつもりなのだろう。

 また〈1組〉にもこのタイミングで〈8組〉が合流してきたのは大きい。

 連合にはまだ要塞という強固な壁がある。

 ここからどうなるのか、目が離せない。


57、名無しの剣士2年生

 ああ! 〈8組〉が先行して、やられてるっす!?


58、名無しの調査3年生

 連合の強力な支援スキルが働いているわね。

 そのせいで今まで押せ押せだった〈8組〉が急にピタリと止められたのよ。

 でもこれもすごいわね。三クラス全員にバフが掛かっているわ。

 これが【姫軍師】のユニークスキル。どんな効果範囲をしているのかしら。


59、名無しの支援3年生

 まさか、番狂わせが起こるのか?

 いや、勇者氏がこの状況で何もしないなどあり得なかったな。

 見ろ、勇者氏が少数精鋭で前に出たぞ。


60、名無しの錬金2年生

 勇者君ー!! 待ってたわー!


61、名無しの剣士2年生

 全然待ってないはずっす!

 さっきから勇者さん活躍しまくりだったっす!


62、名無しの錬金2年生

 うっさいわ剣士!

 私は今気分が良いの。水を差さないで!


63、名無しの剣士2年生

 ひっ!?


64、名無しの神官2年生

 だから言っただろう剣士。

 あれに触れてはいけない。

 触らぬ勇者ファンに祟り無しだ。


65、名無しの剣士2年生

 う、うっす!


66、名無しの女兵1年生

 勇者君が連合の中心地へ突き進む!?

 いくら勇者君でも危ないわ!

 相手はまだ40人近くも居るのよ!


67、名無しの商人1年生

 勇者君ー!?


68、名無しの錬金2年生

 いえ、待って。

 あのスキルは? 調査先輩!!


69、名無しの調査3年生

 あれは『アピール』ね。ただの挑発スキルよ。

 人間には、効かないわね。

 なるほど、これをこのタイミングで使うということは。


70、名無しの支援3年生

 ブラフか!!

 なるほど! 今まで勇者氏の活躍を身をもって知っている連合はこれに対しとても動揺している。

 まさか連合の中心地で挑発スキルなどという意味の無いスキルを使うとは誰も思うまい。

 見ろ、〈8組〉を追撃していた連合が止まったぞ!

 勇者氏はこれを狙っていたな。

 使い方が上手い!


71、名無しの女兵1年生

 勇者君はブラフ一つで友軍の〈8組〉を助けたのね!


72、名無しの商人1年生

 何それすっご!?

 勇者君はそんなことまで出来るの!?


73、名無しの錬金2年生

 さすがは私の勇者君だわ。

 あんなことで多くの味方を助け、相手を欺いて見せるだなんて、痺れるわ!


74、名無しの剣士2年生

 錬金さんが私の、とか気が大きすぎる事を言ってるっす。(ぼそっ)


75、名無しの神官2年生

 し、スルーしとけ。


76、名無しの支援3年生

〈1組〉〈8組〉は連合のバフが切れるのを待っているようだな。

 上手い。

 連合はバフで目に見えて攻撃力が増した。

 それを回避するには時間経過を待つのはいい手だ。


77、名無しの神官2年生

 いや、バフが切れるのを待っているようで攻撃も加えてるぞ!

 要塞に設置されていたバリスタの最後の一つに光の剣がぶっ刺さった!


78、名無しの調査3年生

 相変わらずあの自在盾が強いわね。

 バフが切れる前にどうにかしたい連合がマス境目を通り抜けるのを抑えているわ。


79、名無しの神官2年生

 観客席の上級生が阿鼻叫喚しているのですが。

 そして俺も正直あの盾を突破できる気がしない。


80、名無しの冒険者2年生

 ああ! 連合のバフが切れた!

 同時に勇者が飛び出した!


81、名無しの錬金2年生

 勇者君ーー!!


82、名無しの神官2年生

 また勇者ファンの横断幕が!!


83、名無しの剣士2年生

 無限ループっす!?




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