同610.5話 学園・情報発信端末・誰でもチャット掲示板47




99、名無しの錬金2年生

 勇者君がしゅごすぎてまぶしくて見えない!


100、名無しの冒険者2年生

 ああ。錬金は闇に覚醒したからか。納得だな。


101、名無しの錬金2年生

 冒険者はあとで覚えてなさい。

 どこにいるかは分かっているんだからね。


102、名無しの冒険者2年生

 ひっ!? 戦略的撤退!


103、名無しの神官2年生

 さて、冒険者の制裁が決まったところで、フィールドがマジやばい件。

 これは錬金じゃなくてもフィーバーするな。

 なんだこれ、連合VS〈1組〉〈8組〉戦のぶつかり合いが半端じゃないぞ!

 俺でも手に汗握る展開だ!


104、名無しの剣士2年生

 勇者さんの活躍がすごいっす。

 要塞からの攻撃を全部避けるってどうなってるっすか!?


105、名無しの商人1年生

 勇者君素敵ーー!!


106、名無しの女兵1年生

 勇者君かっこよすぎーー!!


107、名無しの神官2年生

 観客席の熱狂もやべぇ!?


108、名無しの調査3年生

 上から観客席を俯瞰して見ると、とても楽しいわ。


109、名無しの支援3年生

 やめてやれ。

 それよりも隣の要塞を見ろ! 筋肉たちに攻められている。


110、名無しの冒険者2年生

 微笑みの筋肉部隊か!!

 やべえ、あの要塞にいる人たち、必死にバリスタ放ってるけど全部筋肉に弾かれてる!


111、名無しの魔法使い2年生

 そんなのどうでもいいのだわ。

 それよりも私が気になるのは連合主力のいる要塞、

 そこに山から進行しようとしている部隊がいることなのだわ。


112、名無しの調査3年生

 メイドさんと〈見晴らしの黒猫〉ね。

 輪で見ていたけれどメイドさん、まさかあんな方法で黒猫を救助するなんて思わなかったわ。

 そして要塞の隣の山は突破されたら苦しいことになる。

 だから予め要塞の隣の山にも〈レムスイカ〉を仕掛けていたみたいだけど、

 あのメイドさんが全部破壊していたわよ。すごいわね。


113、名無しの冒険者2年生

 うおお、上級ダンジョン産のアイテムを破壊とか勿体ねぇぇ!!


114、名無しの支援3年生

 しかし有効な手段だ。

 罠は基本破壊が鉄則。

 余裕がある時にだけ持ち帰るものだ。

 つまり破壊される前提の消耗品ということだな。

 確かにもったいなくはある。


115、名無しの剣士2年生

 ああ!? 狙撃っす!


116、名無しの商人1年生

 防いだ! 盾ちゃんよ!!


117、名無しの女兵1年生

 盾ちゃんさすがぁぁぁぁ!!


118、名無しの神官2年生

 ああ! 〈1組〉が乗り込んできた!?

 白兵戦か!?


119、名無しの冒険者2年生

 あれが盾ちゃん。

 なんか俺より強く見えるのは気のせいか?


120、名無しの神官2年生

 安心しろ、今残っている1年生は全員冒険者より強いから。


121、名無しの冒険者2年生

 ぶわっ(涙)。


122、名無しの女兵1年生

 初撃は何とか防いだわ!

 盾ちゃんの防御は鉄壁よ!


123、名無しの商人1年生

 盾ちゃんがんばってー!!


124、名無しの支援3年生

 いや、抜かれて1名やられたように見えたが?

 しかし、〈51組〉リーダーの守りはかなり厚いな。

 正直とても1年生とは思えない。


125、名無しの神官2年生

 ひっ!

 俺たちの期待が危ない!?


126、名無しの調査3年生

 そこまで期待はしていないから安心してね。

 それよりも〈見晴らしの黒猫〉がとうとう連合の前に姿を現したわね。

 みんなとても動揺しているわ。


127、名無しの冒険者2年生

 そりゃな!

 特に〈見晴らしの黒猫〉を仕留めたと思っていた〈12組〉リーダーの動揺が激しい!

 出てきちゃったら困るだろう!


128、名無しの支援3年生

 これは、陽動か? 上手い手だ。

 特に〈12組〉の焦りは相当なものだろう。

 とても追いかけずにはいられない。

 これで〈51組〉のリーダーの守りが手薄に、

 ――いや、ちょっと待て!!

 あれは、〈ダンジョン馬車〉か!?


129、名無しの神官2年生

 おいおいおいおい!

〈ダンジョン馬車〉を出してきたぞ!?

 戦車の王護と小さな賢者、それに王女様たちが乗り込んで、

 やっべ、連合が気が付いていないぞ!


130、名無しの支援3年生

 こっちが本当の狙いなのか!?

 ならば要塞での戦いは全て陽動だとでも言うのか!?


131、名無しの冒険者2年生

 いやいや、だって〈天下一大星〉まで要塞に登って戦闘しているんだぜ!?

 これが全部陽動だって言うのか!?

 ありえねぇ!?

 いったいどれが本命なんだ!?


132、名無しの調査3年生

 勇者君は複数の作戦を同時進行で進めることが多いわ。

 多分、どれが突き刺さってもいいように進めているのよ。

 でも〈8組〉を作戦に入れているということは、

 即興でこの作戦を考えたってことになるのよね。


133、名無しの女兵1年生

 そ、即興で?


134、名無しの商人1年生

 はふ、勇者君がすごい……。


135、名無しの錬金2年生

 みんな! しっかり横断幕を掲げるのよ!


136、名無しの商人1年生

 おおー!!


137、名無しの剣士2年生

 やっべっす。

 勇者さんの人気が留まることをしらないっす!


 ・

 ・

 ・


155、名無しの冒険者2年生

 ああ! 〈天下一大星〉の斧士がやられた!?


156、名無しの神官2年生

 戦士に続いて2人目だと!?


157、名無しの商人1年生

 どうよ! これが盾ちゃんの力よ!


158、名無しの女兵1年生

 やっぱり〈天プラ〉は大したことないわね!


159、名無しの魔法使い2年生

 それにしても盾ちゃんはすごいわね。

〈天下一大星〉、腐っても〈1組〉所属のアタッカー。

 そのユニークスキル2つを受け止めきるなんて。

 ユニークスキルは切り札。それを2つ出させたというのは大きいのだわ。


160、名無しの支援3年生

 い、いや待て。

 何かおかしい。あ、あれは!!

〈大爆砕ばくさいの手袋〉だと!?


161、名無しの生産2年生

 うおん! すごいタイムリーなのです!

 まさか、や、やるのですかあの人!


162、名無しの神官2年生

 だ、大魔道士――!!

 むちゃだぁぁぁ!


163、名無しの錬金2年生

 ビックリ大自爆発だいじばくはつ手袋を身に着けて、行くのね!!

 派手に逝きなさい!


164、名無しの剣士2年生

 錬金さんも驚くほどの所業っす!?

 ああ! 本当に行ったっす!?


165、名無しの神官2年生

 やめろ、むちゃだあぁぁぁ!!


166、名無しの剣士2年生

 手が光り輝いて!?

 ああ!? すごい大爆発っす!!


167、名無しの神官2年生

 弾けたああぁぁぁぁぁ!?


168、名無しの冒険者2年生

 爆発したああああぁぁぁぁぁ!?


169、名無しの商人1年生

 盾ちゃああぁぁぁぁん!!


170、名無しの女兵1年生

 盾ちゃんがあぁぁぁぁ!!


171、名無しの剣士2年生

 盛大に巻き込んだっすぅぅぅ!?


172、名無しの支援3年生

 なんということだ!

 まさか、あれをこんな場面で使う者がいるとは!

 退場者が続出したぞ! 盛大に相手を巻き込んだ!

 調査よ!


173、名無しの調査3年生

 輪で確認したわ。

 おそらく退場者は本人含めて9人。

 相手を8人巻き込んだみたい。

 そして、盾ちゃんは生き残ったみたいだわ。


174、名無しの商人1年生

 盾ちゃん!


175、名無しの女兵1年生

 盾ちゃん生きてた!!


176、名無しの調査3年生

 瓦礫と一緒に下に落ちたみたいだけどね。

 HPが残っているからピンピンしているわよ。


177、名無しの神官2年生

 ああ! 〈51組〉リーダーが孤立してる!?

 今ので守りが全部吹っ飛んだんだ!


178、名無しの剣士2年生

 つまり、〈大爆砕ばくさいの手袋〉は、

 あの強力な連合の部隊を軒並み倒して、さらに要塞のHPまで吹っ飛ばしたってことになるっすか!?

 すごい威力っす!


179、名無しの神官2年生

 俺は涙が止まらん!

 よく、よくこんな成果を!

 大魔道士よ、君の活躍を忘れはしないぞ!


180、名無しの魔法使い2年生

 絶体絶命の中、相手を巻き込みクラスに大きく貢献する。

 これは凄まじい大戦果なのだわ。

 誰もが夢見るシチュかもしれないわね。


181、名無しの冒険者2年生

 ご、ごくり。

 あの、生産2年生さん。〈大爆砕ばくさいの手袋〉って在庫ありますか?


182、名無しの生産2年生

 毎度ありでーす!


183、名無しの錬金2年生

 見えるわ。

 特攻してミスってただ爆発して1人退場する誰かの姿が見えるわ。


 ・

 ・

 ・


221、名無しの支援3年生

 くっ、コメントの書き込みが追いつけない!

 連合に〈3組〉が加わったぞ! 〈1組〉〈8組〉を挟撃狙いだ!

 加えて例の〈ダンジョン馬車〉が真北の要塞を狙おうとしているぞ!

 これは、この一手は!!


222、名無しの神官2年生

〈1組〉〈8組〉に死角無しー!!

 やべえ、〈3組〉からの挟撃をクラスを分けることで対応しちまったぞ!?

 これも即興で指示を出すのか!?


223、名無しの支援3年生

 それだけではない。

 否、そこは問題ではない!

 あの〈ダンジョン馬車〉だ!

 あれが突き刺さると連合が負けるぞ!?

 まさか、〈ダンジョン馬車〉を中央山を回りこませるのに使うだと!


224、名無しの調査3年生

〈ダンジョン馬車〉の足が速すぎるわね。

 それに馬車はある程度の人を乗車させられる、他の〈騎乗〉や〈乗り物〉と違って運搬性能を持っているの。これの真価がここでまた新たになったわ。

 これは大発見よ! 〈ダンジョン馬車〉はダンジョンで使うだけの物じゃない、ギルドバトルでも大きく活躍するわ!


225、名無しの支援3年生

 これはまた馬車の見方が大きく変わったぞ!

 そうか、運搬性能か! これで素早く相手の急所を突くことが出来るようになる!

 なぜこんな簡単なことに今まで気がつかなかったのか!


226、名無しの神官2年生

 おおお!? 先輩方のテンションが振り切れてるぞ。

 あの冷静な2人がここまで唸るとは!

 当然ながら横の研究員たちの血走った目と高速で動くペンもやべぇ!!


227、名無しの支援3年生

 ああ、ああ。そうだ。落ち着かねば。

 落ちついて考察しなければ。

 そうか!

〈ダンジョン馬車〉の持ち込み、〈城取り〉では〈空間収納鞄アイテムバッグ〉が使えない、これがネックで今まで〈ダンジョン馬車〉をギルドバトルで使うという発想が出てこなかったと思われる。


228、名無しの調査3年生

 なるほどね。

 馬車の存在を隠せない。

 何が狙いなのか、その時点でかなり筒抜けになってしまうわね。

 ということは、勇者君はこの〈拠点落とし〉まで使うのを控えていたわけね。


229、名無しの支援3年生

 ぐ、なんと考察しがいのある装備なのだ。

 しかし、考えにふけるだけの時間が無い!

 やはり運搬で運び込んだ人員を使い、手薄の要塞を落とし始めたか!

 北要塞で戦闘が始まったぞ!


230、名無しの神官2年生

 や、やべぇ。

 色々とやばすぎる。よく理解できていないにも関わらずとんでもないことだけはわかるのがやべぇ。

 これ、試合後また〈ダンジョン馬車〉の価値が上がるんじゃないか?


231、名無しの支援3年生

 確実に上がるだろう。

 もはやどのくらいの値打ちになるのかすら分からない。

 あの〈テンプルセイバー〉も賭けを挑むだけの価値はあったわけだ。

 そう話しているうちに北の要塞も落とされそうだな。


232、名無しの商人1年生

 待って待って支援先輩、本隊のいるところが変なの。


233、名無しの女兵1年生

 勇者君が少数を連れて飛び出したわ!


234、名無しの支援3年生

 まだ別の作戦があるのか!?


235、名無しの剣士2年生

 勇者さんの勢いが留まることをしらないっす!?




 ―――――――――――

 後書き失礼します。

 錬金さんはまだ【錬金術師】です。

 覚醒=発現と捉えていただければ幸いです。



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