第17話 やっとステータスかよ。え? 確認だけ?
「まさか、もうレベル6まで上がったなんて驚いたわ」
翌日、ハンナと一緒にフィリス先生に報告したら目を見開いて驚かれた。
まあ普通ならこんなにすぐには上がらないんだろう、昨日
スラリポマラソンは本当に優秀だった。
ものの30分ほどでハンナと俺はレベル6まで上がったのだから。
さて次は実地授業だな。
その前にステータスを見ておこう。
――――――――――
制限:無し
【HP 30/30】
【MP 20/20】
【STR 10】
【VIT 10】
【INT 10】
【RES 10】
【AGI 10】
【DEX 10】
【SUP 132P】
【SP 11P】
《スキル》
無し
《魔法》
無し
《ユニークスキル》
未取得
――――――――――
こんな感じだ。
上から説明していくと、【
【
俺の場合なら「主人公」。ハンナなら「村人」。シエラなら「伯爵」になる。
主に
次に【
スラリポのおかげでジョブLV6になっているな。
次にあるのが、【
これは【勇者】のジョブがレベルアップするたびに獲得出来る
「合計」と付いているが、これはレベルアップ時にSUPの内何割かが自動でステ振りされるジョブがあるためこの表記がされている。
例えば22P獲得の内10Pが自動で振り分けられる。すると実質自分でステ振り出来るのは12Pになる。レベルアップ毎にSUPが12Pしか溜まらないので、ちゃんと合計22P上がりますよ、という表記だな。
次の【制限】がその説明になる。
【勇者】の場合制限無しだが、【筋肉戦士】の場合。
23Pの内、〈STR+10、VIT+10〉という表記になる。
自動で20Pがステ振りされるため、自分で振れるSUPは3Pだけだ。少なっ!
自分でステ振り出来ないのを痛いとみるか、毎回ステ振りしなくて済むから楽だとみるかはプレイヤー次第。
まあ後者はあまりいないと思うけど。
次はステータスビルド。
現在の数値はSUPを1Pも振っていないLV0の時のステータスと同じだ。
これはどの
それぞれ説明していくと、
【HP】はモンスターからの攻撃を受け止めるバリアみたいな物だ。
これが残存している限りダメージの何割かがカットされ大きな怪我を負いにくくなる。
HPが無くなるとバリアが消え戦闘不能状態になる。この時モンスターから攻撃を受けるとほぼ重傷以上の怪我を負うので絶対に戦闘に参加してはいけない。
【HP 30/30】右の数値が最大HP、左の数値が残りのHP数だ。
【MP】は〈スキル〉や〈魔法〉を使う時に消費するポイントだな。
【MP 20/20】右の数値が最大MP、左の数値が残りのMPだ。
あとHPとMPは、SUPの交換レートが3Pになる。
つまり
続いて、
【STR】:攻撃力、パワーが上がる。鍛冶などの生産職も必要なステータス。
【VIT】:防御力、身体が頑丈になる。斬撃、打撃、刺突、スキルなどの物理系に強くなる。また2割がHP最大値に反映される。
【INT】:魔力。魔法攻撃力が上がる。魔力が上がる。また2割がMP最大値に反映される。
【RES】:魔力抵抗。魔力防御力が上がる。魔力操作により魔法系の各種耐性を得る。
【AGI】:素早さ、スピードが上がる。足が速くなる、スキルが早くなる。魔法が早く発動するなど。
【DEX】器用さ。精密操作系が上がる。生産職には必須のステータス、また【弓士】など一部の遠距離物理職はダメージに反映する。
以上6つのステータスは、SUPの交換レートは1Pになる。
つまり
【
【
選択出来る〈スキル〉・〈魔法〉は
まあそれが自由に出来れば
「獲得・強化」は各SP1ポイントを消費する。これは一律で決まっていた。
獲得に1ポイント、強化も1ポイントだ。最大強化は9段階まで。一つのスキルに振れるのは計10ポイントになる。
レベルアップ時にはどの
最後に【スキル・魔法・ユニークスキル】だが、
〈スキル〉は基本物理、〈魔法〉なら……魔法だ。
これに関しては色々と種類が多い上に例外も多いので一概に説明出来ない。
そこにSPを払って好きに獲得して、戦闘生産その他諸々で使用する感じだ。
広く浅く獲得するも良し、強化で特化させても良し。君の好きなビルドでキャラ
これは補足だが、
SP振りは〈ダン活〉でも非常に重要な要素だった、SPは有限なのでスキルとにらめっこしながら何に振るか小一時間悩むこともあったし、スケジュールを組んでその通りにSPを振り進めたこともあった。
SP振りは地味に〈ダン活〉の目玉になっていったからな。
ネット掲示板ではどの組み合わせが最高かで議論が絶えなかった。皆自分流が最強だと言って譲らなねぇんだもん。あの議論をするまでがSP振りのセットだったなぁ、楽しかった。
SPをリセットするには
誰か戻るボタンください。
さて、今ステータスを確認したのはいよいよもってダンジョンに挑むからだ。
なんとフィリス先生が俺とハンナの実地授業の担当に立候補してくれたので今日ダンジョンに向かうことになった。
実にありがたい。
ということで、保留にしていたステータスを割り振ろうと思った次第。
「ゼフィルス君、いいかな?」
「どうした?」
ダンジョンに潜るための武器防具を取りに一度戻り、フィリス先生の準備が整うまで時間を潰していると部屋にハンナがやってきた。
俺も暇だったのでちょうど良い。
「実はステ振りを相談したくて。ゼフィルス君ってなんだか物知りみたいだから」
「ああ、それくらいなら全然構わないぜ。むしろアドバイスさせろ」
「え? あ、うーん? お願いします?」
ハンナもステ振りに悩んでいたようで相談に来たらしい。好都合だ。
何故食いつくのか分からないといった様子のハンナを部屋に招き入れる。
ハンナはギルドを作る上で必須
下手なステ振りされても俺が困るので全力でアドバイスしようじゃないか!
ハンナには俺の最強流ステ振りをご紹介しよう!
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