拝啓、アンブレラ
あきかん
アンブレラへ
拝啓、アンブレラ
執筆の才能があるかないかで苦悩しているあなたの姿は素敵です。これは私の業なので、深くとらえられると困るので、直接あなたに手渡す事は致しません。
嵐は、苺の味がした。
この一文を読んだ時に電撃が走りました。これは凄い物語が始まるのだな、と。読み進めるとそれ以上の感動がありました。あぁ、これは才能だろう。もしかしたら、この作品だけにもたらされたギフテッドなのかもしれない、とは思いつつも。
止まない雨はない、と言うつもりはありません。雨が降ろうと傘をさす必要はないのです。雨の日の空を見上げた事はありますか。雨が目に染みるその行為は無駄の極みで、雨に濡れて、風邪はひき、良いことなんてありません。
見上げたところで曇り空です。雲天は歪んでみえます。雨のせいなのか、その時の心情がそう見せたのか。今はもう思い返せません。
雨に唄えば、なんて気持ちにはなれなかったな。と、そんな気持ちを思いだしたので、この手紙を書きました。
敬具
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます