遊莉 短編集
遊莉
特に意味はありません。part1
世界はぐるぐる回る。止まることはない。王様が死んでも。大統領がいなくなっても。私が消えても。何も変わらず回り続ける。
だから個人の存在はどこまでも希薄で、とても空虚で、地球規模では価値が低い。
だから私は生きていることに執着しない。そこまで必要でないのなら好き勝手に生きてみようと思う。
取り敢えずまず、空を飛ぼう。そして次は海を駆けよう。それができたらテストで百万点を取って、学校を飛び級で卒業しよう。宇宙を自由気ままに泳いで太陽に触ろう。天候をあやつって毎日雪を降らそう。悪逆非道の限りを尽して、すべての悪を成敗しよう。
そしてそしてそして。。。
やることがなくなったら死のう。
だって僕ごときが死んでも、僕ごときが生きていても、世界は何も変わらないのだから。
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