魔銃士物語

松狼

第1話 プロローグ

ここは私達がいる地球じゃないパラドックスの地球である。

そこには魔法が使える地球である。

西暦2200年8月8日午前8時8分8秒。

南極大陸に謎の異界の門が出現してその門から後に悪魔と呼ばれる軍勢が各国を攻め込んで来た。悪魔との戦いで全世界の多数の国が消滅して行った。

約5年後、生き残った各国は協力して「地球防衛軍」を結成する。

その中で魔法特化の部隊が結成をしたそれは魔法を銃で撃つ魔法銃剣を持った「魔銃士」と呼ばれる軍隊が各国で結成されて悪魔達と戦っていたのだった。

特に日本には全世界最強の魔銃士がいたのだった。その名前は........「黒龍」と呼ばれている男であった。その男の出現で悪魔達は大打撃を受けていたのだった。

その後10年の間に異界門の研究をして一つの作戦を開始する。

それは、異界門を破壊する魔法が出来たのだった。その作戦に「黒龍」をリーダー

とする部隊約20名が異界門がある南極大陸に向って行ったのだった。


「隊長。後5分で異界門に到着します。」

副隊長である御門省吾が言った。


「了解だ。着く前にこの作戦の説明をするぞ。」

隊長である「黒龍」こと神崎一馬が隊員に作戦の説明をする。


「この作戦は、俺が持っている異界門破壊の魔法弾を異界門に撃って破壊するのが目的だ。君達は、異界門から出てくる悪魔どもを俺に近づけないように援護を頼む。俺も異界門の前に着くまでは通常の攻撃で悪魔どもを倒して行くから。」


<了解です!>


そして異界門に到着した。

異界門が開いて多数の悪魔達が部隊に突っ込んで来た。


「全員攻撃! 隊長の援護だいいな!」

副隊長は全隊員に叫び、全隊員が悪魔達に戦って行ったのだった。

戦いは激しさを増して隊員の半分が死亡していた。黒龍もケガをしていった。

黒龍は異界門に向けて異界門破壊の魔法弾を撃った!

しかし、異界門はビクともしなかった。


「こうなれば、最後の方法だ。俺が異界門の中に入って破壊する。俺が門に入ったら全員退避しろ。」


「隊長。それは危険です。俺も行きます。」


「だめだ。御門副隊長。俺はもうダメだ。俺の体を見てみろ。」

神崎の体は腹から大量の血が出ていて、あと30分しか持たなかった。


「....わかりました。後は俺が指揮してあの悪魔達を全滅します!」


「それでいい。俺の弟子よ。行くぞ! 悪魔ども!」

神崎は一人で異界門の中に入って行く。御門他の隊員は神崎の援護に入って神崎から悪魔達を遠ざけて行く。


「門までの距離は500メートル先に撃った方がいいかもな。」

神崎は500メートルまで下がって両手に魔法銃を手に取り、破壊魔法弾を装着したその数12発。


「行くぞ!ぐはああ....。」


神崎は悪魔達の攻撃を受けながら破壊魔法銃を全弾撃ったのだった。

異界門は破壊され消えて行く。


「隊長!」

全隊員が神崎の名前を呼ぶ。

だけど、神崎には飛行装置が破壊され、両足も半分無くなっていた。

そして異界門は消えて行った。


「みんな。頼むぞ.....。」

神崎はそう言って目を閉じて行った......。


「俺はこのまま死んでいくのか。まあ生まれて35年、戦いの人生だったな。悔いはない......。」

神崎は意識を失った.....。

悪魔達は神崎の周りに取り囲み、今神崎を殺そうとした時、

神崎の体から光が発生して、神崎の体はその光に包まれて消えていったのだった。


しばらくして神崎は目を覚ました。


「此処は何処だ? まさか....天国ではないだろうな? 俺なら地獄かと思うがな」

と神崎は目を覚ました。

ベットから起きてみると神崎は見てビックリする。


「俺の両足がある。半分無くなっていたはずだ。しかも俺の服ではないなあ。」


神崎の両足は元に戻っていて服は黒い軍隊服ではなく白いカッタシャツで青いズボンを履いていた。そこに一人の老人が神崎の元にやって来た。


「おお。気が付いたか?」

老人は答えた。


「御老人。此処はどこですか?」


「此処はレイモンド帝国から離れた所にあるロダンの森の中じゃあ。」


「レイモンド帝国?」

神崎は考えた。此処は恐らく異世界だと。


「俺は神崎一馬と言います。別の世界から来ました。」


「ほほお。珍しいの異世界人とは。ワシはバラン=ローレーンと申す。バランって」言ってくれ。」


「俺の方もカズマと言ってくれ。神崎は姓で名前は一馬。」


「分かったカズマ。なぜこの世界に来たのだ? 教えてくれないかのう。」

カズマはバランにここに来た経過を説明した。

カズマがいた世界が異界門から悪魔達が襲って来てその門を内側から壊したが最後に気を失ってここに目覚めた事を説明した。


「なるほど。そういう訳か。」

バランからカズマを助けた経過を説明した。

バランが自宅で本を読んでいると、外に光っているのを見て外に出たらカズマがボロボロの服と両手に筒見たいな物を持って倒れていた。バランはカズマを家に入れて客間のベットに寝かしつけたのだった。


「俺を見つけた時には両足はあったのだな?」


「そうだ。3日も起きていなかったので死んだと思ったわい。」


「俺が持っていた筒は何処にある?」


「ほれ。そこのテーブルに置いてある。」

テーブルの上には2丁の魔法銃が置いてあった。


「これは何と言うものだ?」


「魔法の弾を出すものだ。魔法銃と言う。魔力を入れると剣にもなる。」


「初めて見たぞ。」


「バランさん。ここの世界の事を教えてくれないか?」


「分かった教えよう。」

とバランがここの世界の事を教え始める。


バランが言うには

この世界は「アストロン」と言う魔法が使える世界で今いるのが大陸の中央にあるバルモント帝国から東へ1500キロ離れた「ロダンの森」と言う森の最深部にある湖の畔の山小屋である。

アストロンには3つの大陸があり、バルモント帝国が治める大陸とバルモント帝国から東にあるローレシア王国が治める大陸と南にあるドライセン連邦国が治める大陸がある。

種族は人間が全体の約7割でエルフ族がと獣人族とドワーフ族がそれぞれ約1割となっている。

バルモント帝国は軍事力が優れており、ローレシア王国は女神アニスを信仰している国でドライセン連邦国はエルフとドワーフと獣人が一緒になった魔法中心の国である。

お互いに同盟を組んでいてこの世界は保てられているのだった。

魔族と呼ばれる種族が最南端の島(オーストラリアほどの大きさ)に住んでいて魔族達との対立になっていて時々戦いが絶えないのが今の現状である。

アストロン語が共通語で何故かカズマには日本語で話しているように聞こえている。

バランとカズマは色々と確認した結果分かった事は、

①この世界の共通語はアストロン語でバランが話すとカズマからだと日本語に聞こえてまた逆にカズマが日本語で話すとバランからはアストロン語で聞こえる。

②文字に関してはカズマが日本語で書くとアストロン文字に変換する事。

③カズマの地球では魔法は悪魔を倒した魔石を銃に埋め込み魔法弾として使用出来るがここアストロンでは体に魔素(MP)が存在してそこから魔力を使って魔法を出す

以上の事が分かった。


「俺にも魔素って言うのがあるのか?」


「それは見てみないといけないな。そうじゃ。お前さんに言わないと行けない事があったわい。」


「それは何でしょうか?」


「お前さんを助けた時、五体満足だったが左目が潰れていてのう。そこでお前さんのカバンにあった魔石を加工して目にはめ込んだよ。そうしたらお前さんの目が元に戻ったのにびっくりしたわい。その加工した時にちょっと工夫したのだ。」


「どういう工夫したのだ?」


「目は魔眼になっていてそれを凝視すると「鑑定」と「感知」が使える様にしたわい。一回、頭で「ステータスオープン」と念じて見てみ自分の能力が分かるはずじゃあ。」


「それじゃあ。ステータスオープン」

とカズマは頭の中で念じると自分の能力値が目の前に表示していた。


名前 カズマ=カンザキ 35歳 男

職業 魔銃士

レベル 80

HP38000/MP20000

基礎能力

体力・筋力・魔力・俊敏・防御・すべてオールS

スキル

全異常耐性無効・身体強化・鑑定・気配感知・全魔法属性・全魔法耐性・

銃術・剣術・短剣術・格闘術・サバイル術・錬金・料理

保護

女神アニスの加護


「カズマよ。これは人間じゃないのう。普通の冒険者の場合レベル60が最高だからなのう。ついでにワシのステータス見てみるか?」

とカズマはバランの鑑定すると


名前 バラン=ローレーン 70歳 男

職業 元バルモント帝国の大賢者

レベル 77

HP22000/MP120000


「バランさんは大賢者だったのか?」


「そうじゃ。元だけどな。引退してここに住んでいる。」

とバランはそう言った。


「カズマの能力は分かったが今のままではここから出るのはキツイかもしれん。」


「どうしてだ?」


「スキルの使い方と魔法の使い方を教えないとな。」


「それではお願い出来ますか?」


「明日から特訓としようか。」


「明日からお願いします。」

とカズマは言い明日からバランのこの世界での生活出来る特訓を始めるのだった。


△△△△△△


バランとの特訓開始から2か月たった後、特訓は終了となった。


「カズマは自分から魔法を出すより物に魔力を込めるのが優れているので、これを使ってみるんじゃあ。」

と以前カズマが使っていた魔法銃を手渡した。


「これは、俺の魔法銃だけど。」


「実はなあ。カズマの魔法銃を調べて少し弄ってみたのじゃあ。手に持つ所に魔力入れて見てみろ。ただし、弾を詰め込む様にしてみろ。」


カズマは銃のグリップを持って球を詰め込む感じで魔力を入れた。

するとグリップの内部から弾が作られて行く。


「それで属性のイメージを込めて打ってみろ。」

カズマは火属性のイメージをしてながら撃つと火ならここでの魔法「ファイヤボール」が出るのだったしかも下級魔法のファイアボールが上級魔法同等の火力で出たのだ。


「これは...すごい。」


「後そのまま握って剣をイメージして魔力を込めて見ろ」

バランが言った通りにすると銃頭が剣に変化していった。地球のゲームで出てくるガンソード見たいになっていたのだった。


「あとこれを使え短剣だがミスリルで作った短剣だ。」

とバランはサバイバルナイフの様なミスリス製の短剣を渡した。


「あとカズマが持っていた腰に巻くカバンをマジックバックにしたぞ。亜空間収納だから普通の城のサイズまでなら入るはずじゃあ。」

と腰用のカバンを渡す。


「それでこれからどうするのじゃあ?」


「この世界を見て行こうと思うのんびり旅をしていくさ。」


「ならここから300キロ南下するとロシーナと言う街に行くはずじゃ。そこで冒険者でもしたらいいじゃろう。」


「冒険者とは?」


「冒険者とは依頼を受けて完了すると報酬がもらえる職業だ。魔物討伐とか薬草採取とか要人の護衛とか色々とあるから。まあ後は冒険者ギルドに登録して確認したらいいわ。一応登録料と当分の軍資金を渡すわ。ワシには必要ないからのう。」


と登録料と軍資金合わせて金貨10枚と銀貨50枚をカズマに渡した。


「バランさんの言う通りに冒険者としてのんびりと旅をしていくよ。」


「何かあればこれを使え。一回だけここに戻れる魔道具だ。」


「ありがとう。ああいい忘れてたけど、異世界人って此処にはいるのか?」


「そうだな。約400年前に異世界人は居たと思う。今はカズマだけだと思うが? 後出身地はここにしとけよ。いいな?」


「分かった。では行ってます。バランさんお元気で」


「カズマも元気で行くんだぞ。」

とカズマはバランと別れて小屋を出て南に歩いて行くのだった。


.....カズマよ。言っていなかったがお前さん言っていた異界門はこちらの世界にもあるんじゃあ。そこは魔族が住む世界で魔界だが。恐らく魔界の誰かがお主の世界に門を作って攻め込んだかと思う....。この事はカズマには言わないでおこう。多分時期がくれば分かると思うから。達者にのう....。




△△△△△△△△△


第三弾を書きました。

ダーク的な物語となっています。

面白いと思っている方、どんな風になるのか期待してくださいね。






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