第24話 久しぶりの出社



朝、目覚ましの音で




目が醒める。

一人暮らし、パンを食べて

大混雑のラッシュの電車に揺られ、会社に向かう。



日に焼かれた体は、次の日には戻っていた。まるで何事もなかったかの様に・・・


自分の記憶では、あれだけの火傷はすぐに治る程度のモノでは無いはずなのに・・・なんとなく不気味で恐ろしい。




会社・・・



入るのが怖い。



「あー、園田さん、お身体は大丈夫ですか?」



後ろから、スーツの女性に引っ張られて、部署に連れていかれる。


「おー、園田」

「遅いっスよ」


周りのみんなの歓迎の表情に困惑する。


どうやら、自分は担当するコンペに負けたらしいが、上層部の不正が発覚して繰り上げで採用となったらしい。



・・・



自分はただ目を丸めながら、自分の中に残る記憶を頼りに働いた。





$$$





「あの!君!」


数日後、深夜に帰宅時、

あのウーバー配達員の少年を見つける。


駆け寄ると、少年はひどく嫌そうな顔をしていた。





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