カラダ探し

【作品情報】2022年 日本 監督: 羽住英一郎


【あらすじ】

 高校生の森崎明日香は少女から「カラダを探して」と依頼される。その日から深夜12時になるとクラスメイト五名とともに夜の学校でバラバラにされた少女のカラダを探し回ることになる。

 血塗れの少女「赤い人」に捕まれば無惨な死を遂げる。少女のカラダをすべて集めない限り、死のループは終わることはない。

 毎夜戦いを重ねるごとに深まっていく絆。しかし、少女はさらに強大なモンスターと化して・・・

 果たして、明日香たちは死の無限ループから抜け出すことができるのだろうか。


【見どころ】

 真夜中の学校で少女のカラダを探すという興味を引くミステリ要素、映像は迫力あるスプラッタあり、若者の青春ドラマありのエンタメホラー作品。ホラー映像は日本の作品としては見応えがあり、ホラーファンにも楽しめる。

 ストーリーは明快で、六人の高校生たちの性格も丁寧に描かれており、親近感がもてた。クラスで仲間はずれにされていた明日香がクラスメイトとの友情を深めていくさまも応援したくなる。


【感想】※ネタバレ含

 現エブリスタに投稿された作品がベースとなっている。目的が明瞭でスピード感のあるストーリー展開はWEB小説ならでは、と感じた。

 日本ホラーで迫力のある映像は難しいと思っていたが、ワーナーが配給元ということもあってか、クリーチャーや殺害シーンなど、上質だと思う。


 その日一日の出来事がわかっているから予測できるというタイムリープの優越感が爽快。対比で挿入される明るい青春ドラマ部分も陳腐になりすぎず、キャラクターへの感情移入が成功している。


 タイトルやあらすじから大体予想できるな、と思いながら観た作品だったが良い意味で予想を裏切られた。

 小説と漫画にもなっており、人気のある作品のようだ。機会があれば他媒体でも読んでみたいと思った。




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