レフト -恐怖物件-
【作品情報】2020年6月 アメリカ 監督: デヴィッド・コープ
【あらすじ】
元銀行員のテオ・コンロイは若妻スザンナと娘のエラと裕福な暮らしを送っていた。世間の目を気にするテオは心安まる地を求め、ネットで見つけたウェールズの片田舎の別荘を借りることにする。
丘の上にぽつんと建つ別荘はこじゃれた内装で広々としており、家族揃って感激する。しかし、別荘で不気味な現象が次々と起きはじめる。
そんなときスザンナの浮気が発覚し、テオは彼女に別荘を出て村に泊まるよう言いつける。娘と二人の夜を過ごすが、娘が忽然と消えてしまう。
隠し部屋から娘を見つけ出したテオは別荘を離れ、寒い夜道を歩く。丘を下ったと思っていたが、ようやく見つけた明かりはあの別荘だった。
テオは呪われた別荘から逃げることができるのか・・・
【見どころ】
どんよりとした空、ウェールズの片田舎のもの寂しい広大な景色と閉鎖的な田舎町の雰囲気が不気味さをかき立てる。また、別荘の内装や隠し部屋の造形が美しく、楽しめた。
ケヴィン・ベーコンの迫真の演技が見どころ。彼が世間から後ろ指を指される理由は何か、それが最後に明かされる。ストーリーはシンプルで分かりやすい古典ホラーという印象。
【感想】※ネタバレ含
ケヴイン・ベーコンが出演しているということで興味を惹かれて観た作品。
ケヴィン・ベーコンはどちらかと言えば三枚目よりの俳優という印象がありますが、私は好きなんですよね。「トレマーズ」や「インビジブル」「ゴーストエージェント」が映画としても好きです。あと「激流」もいい。小悪党を演じるとピカイチというところが好きです。
別荘で起きる怪現象の原因は何かというところが気になるわけですが、ややありがちな「悪魔が人間の魂を捉えるために建てた」という設定でした。昔は塔だった、というのは面白いと思いました。なので、階段のアングルを塔のように見せた不気味な演出は良かった。
なぜ別荘に呼ばれたか、テオの秘密も気になるわけですが、これが序盤から読めてしまったのが惜しい。妻が風呂で溺れた、と聞いただけで溺れさせたというのが真相というのが読めてしまいますね。
罪を犯したものは決して許されない、ハリウッド映画ではセオリーで、最後が安定のオチでした。
家のギミックは面白かったし、ホラー演出も良かったのでもう一ひねり欲しいというところでしょうか。ホラー好きなら先が読めるけど、ホラー初心者には教科書のような作品。私は好きなテイストの作品でした。
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