プレデター

【作品情報】1987年 アメリカ 監督:ジョン・マクティアナン


【あらすじ】

 ダッチ・シェイファー少佐は政府要人の救出のため、CIAのディロンに招集される。仲間と共にヘリで降り立った深いジャングルの中で、墜落したヘリと皮を剥がれ、逆さづりにされた死体を発見する。彼らはグリーンベレーで、周囲には一方的に銃を乱射した痕跡があった。


 ゲリラ基地を発見するが、人質は殺害されていた。ダッチは仲間とともにゲリラを殲滅。ディロンの目的がゲリラの殲滅と機密文書の奪取であることを知り、ダッチは怒りを覚える。


 基地にいた女性アンナを捕虜とし、ジャングルを抜けてヘリの回収地点を目指すが、屈強な仲間が何者かに次々と惨殺されてゆく。

 一体犯人は何者で、目的は何か。ダッチはジャングルから脱出することができるのか。


【見どころ】

 最初は爽快アクションだが、後半は正体不明の何者かに襲われていくサスペンス要素も強くなる。そして明かされるプレデターの正体、この驚きがたまらない。


 狩る者と狩られるものの恐怖を描き、最後は極限状態で反撃に出るというカタルシスが最高。屈強な男たちが次々に殺害され、仲間を想う姿は胸が熱くなる。殺害される男たちのキャラクターも強烈だ。筋肉密度の高さも楽しめる。


 監督のジョン・マクティアナンは職人で、画面造りが非常に巧みだ。俳優の演技を計算した画角の作り方は神がかっている。ジャングルと人物の映像も切り出すと絵画になるほど素晴らしい。


 タイトルのプレデターは捕食者という意味。プレデターの姿は初見ならば度肝を抜かれるに違いない。


【感想】※ネタバレ含

 はい、もう大好きです。数ある映画作品の中でも5本の指に入るのではないかというくらい好きです。プレデターは中学生の頃だったかな、地上波で放送していて、忘れられないのはジャングルで皮を剥がれた死体がぶら下がっているシーン。あれを観たときのトラウマと言ったら。


 シュワちゃんが好きで観ていたのですが、最後に登場したプレデターの素顔に仰天しました。なんじゃこりゃ!とツッコミを入れたほどです。ロシアとか、敵国の特殊武装した兵士かと思ったら、まさかの宇宙人!これには驚きました。そして、造形にも驚きました。こんなクリーチャー見たことない。そして、いつしかプレデターの魅力に取り憑かれてしまいました。


 好きすぎてもう何度も観返しています。ダッチの率いる部隊のメンバーもひとりひとりがキャラが濃いのも面白い。シュワちゃんの一番カッコ良かった時代の作品でもあり、キャラクター、映像、アクション、音楽がすべて最高。

 映画を観ながら最初から最後までコメンタリーできる自信がある。


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