レイダース 失われたアーク
【作品情報】1981年 アメリカ 監督: スティーヴン・スピルバーグ
【あらすじ】
南アメリカのチャチャポヤン遺跡に一人の冒険家がガイドを連れて足を踏み入れる場面から始まる。彼はインディアナ・ジョーンズ博士。大学で考古学を教えている。トラップをくぐり抜け、黄金像を手にするがライバルのベロックに奪われてしまった。
後日、大学に陸軍諜報部からナチス・ドイツがアーク(聖櫃)の発掘を始めたという知らせが入る。アークにはこの世のものではない脅威の力がある。ナチスより先にアークを手に入れるよう指示を受け、インディはアークの手がかりであるラーの杖飾りを手に入れるため、恩師レイブンウッドをヒマラヤに訪ねる。
レイブンウッドはすでに亡くなっており、かつての恋人だった娘のマリオンと対面し、行動を共にする。
インディはカイロへ飛び、友人サラの協力を得ながら発掘を開始する。ナチスに先んじてアークを見つけたインディだが、またもナチスに加担するベロックに奪われてしまう。
アークは開封の儀式のためにナチスの手により孤島に運ばれることになった。インディはアークを取り戻すことができるのか。
【見どころ】
インディ・ジョーンズシリーズの第1作。大学で考古学を教えながら、世界を股にかけてトレジャーハントをするワイルドな冒険野郎が主人公。ハリソン・フォードのハマり役、インディのキャラクターは非常に良くできている。帽子とムチというシルエットのキャッチーさは秀逸だし、蛇が苦手というチャームポイントがある。
勝ち気なマリオンとの恋も物語に花を添えている。マリオンは明るく気が強い魅力的な女性。酒に強く、ベロックと酒飲み勝負を繰り広げる愉快な場面もある。
インディを助けるカイロの友人サラや貨物船の船長など、周囲を固める脇役も好感が持てるキャラクターだ。
緊迫したアクションの中にもコメディ要素があるのが特徴。アクションのテンポが良く、飽きさせない。強面の敵が何かに巻き込まれるのはお約束パターンになっていく。
アークの場所を示す杖飾りの謎解きも面白い。アークとは何なのか、開封したときに何が起きるのか、ぜひ最後まで見届けて欲しい。
【感想】※ネタバレ含
伝説のアークを求めてナチスと争奪戦を繰り広げる痛快アクションエンターテイメント作品。冒険にロマンスにスリル、すべてが揃った文句なしの最高傑作。時代が1930年代であり、今観ても古くささは全く感じさせない(当たり前か)
ハリソン・フォード演じるインディの魅力は素晴らしい。白い歯を見せてはにかむ笑顔、ワイルドなアクション、それでいて知的な面も兼ね備えている。これだけ確立したキャラクターは見事としか言いようがない。
マリオンは良いパートナーで、インディとの掛け合いが面白い。カイロで爆発を背景に二人三脚で走る場面は痛快だった。続編の「クリスタルスカルの王国」で年を取ったマリオンが登場するが、とても元気で可愛らしく嬉しくなった。
歴史ロマンにオカルト、アクション、敵はナチスと好きな要素がぎっしり詰まった作品。何度も観た作品、本当に大好きです。
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