終わりから始まる物語~勇者は優しき悪夢に溺れゆき~

直月秋政

はじめに

はじめに





 雅先生に続きましてこちらもお読みになられる前に回顧とも今更ながら(もしくは今更だから)な軽い愚痴とも評せる雑文なぞを。


 この作品は元々雅先生の後に出されたかもしれない次回作品として作られたものでした。上手く通ってればの話ではありましたが。


 2008年1月に雅先生が発売され、その後続刊断って次作に取り掛かったという流れは雅先生の方で書いたとおり。


 08年は延々とネタを出してプロットを作って提出しては駄目だしだけをされて突き返されるの繰り返しをして、この作品のプロット通ったのはその年の年末だった筈。


 ようやく通った事で道が開けたと喜んだ私は当作を書き上げてそれの第一稿目を提出したのが09年の4月(データの更新日時どおりなら)なのでこの作品も10年以上前のものになります。


 そこから1年ぐらい駄目だしされては書き直してを繰り返し、意志通そうと自分なりに書きたい部分や表現したい熱弁振るうも頭ごなしに否定され、では言われたとおりに書きなおしてみたらそれでも頭ごなしに否定され、どちらも駄目なら「じゃあどうしたらいいんですか」と言えば「自分で考えることだ」としか言わずに、言っても自分の担当してる売れてる作家さん引き合いにして説教じみた事しか言わず。


 でまぁ何度かやってるうちに遠回しに「もう来なくていいよ」宣言。


 おまけに後日知り合いの伝手で他所の出版社の方々に作品目を通してもらった際に。


「なんで主人公の描写こんなクドくしてるの?」(担当さんから書いても書いても「まだ足りない。もっと主人公の描写書き込むべきだ」と推された)


「いやー実はry」


「あっ(察し)……まぁあんまり書きすぎてもねぇ。もう少しライトでもいいと思うよ」


 というような事がありまして。


 散々駄目だしされて強要されたとこがですよ、他所のとこと感覚違うとはいえ寧ろマイナス要素と見なされた事で心が折れた次第。あの時の自分は「今までの苦しみなんだったん?」と思ってしまいましたね。


 この作品の投稿も供養みたいなものです。折角作ったのでこういう形でも日の目見させてやりたいなという。


 当時は某魔王勇者な作品が盛り上がって書籍として世に出る寸前とはいえ、ファンタジー系はあまり売れない扱いされておりました。少なくとも担当さんは「正直今時ファンタジー物はないねぇ。大物作家でないと売れないよ。でも出されたプロットの中でまぁイケそうと思ったのそれだし」という感じでした(当時は学園物流行時期)


 それがいまやただの学生が召喚されて無双しちゃったり、近代文明がファンタジー世界文明格差で蹂躙したり、勇者と魔王のラブコメなお話。というのが色んなとこで眼について今でも作られてるぐらい大流行り。これを書いてる当時はあまり想像できませんでしたね。何がまた流行るか分からないものです。


 上でも書いてますが、時期的に某魔王勇者作品存在してる時期だったのでこれをもって先見の明を誇る気は毛頭ないですね。昨今のような爆発的な流行りでないとはいえ、コンセプト的に類似するものは前々から多くありましたし。


 なおこちらに関しては続けられる余地は大いに残してますが、続きを書くの雅先生より可能性は低いでしょう。今やっても〇番煎じもいいとこというか、100%「これどっかで見たぞ。パクリぞパクリー!」呼ばわりされるのがオチですしね。


 ここで読まれてる方々にとってはありふれた設定のありふれた内容かもしれませんが、読んで頂いて良い方向で何か感じて頂けたらありがたいです。



 で、以下は読んで頂いた前提でのつぶやき。







 何名かの登場人物のネーミングで円卓の騎士の名前使ってますが、多分今やったら確実に某有名作品の影響モロに受けたチョイスとキャラ造形してたと断言できますな。まさか当時ここまでハマるとは思ってませんでしたし。


 モードレッド、トリスタン、ベディヴィエールは絶対出してて、近衛衆の設定変えてでもモードレッドを女性キャラにしてたし、マーリンも出しそうな勢いだったんだろうなー。


 などと編集してるときに思ったりしました。というだけのお話。

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