第5話 火曜日の糸雲
まゆから紡いだ糸のようにみえたので、勝手に糸雲と名前をつけてみた。
糸雲は、にじむように、波のようにこうを描き、年輪のような模様をなしていた。
うっすらとしたそのさまは、か細いがところどころに強さを感じる。
途切れる事なく、長くのびやかに繋がっている。
たえまなく、たゆむことなく自由に、時に、強く、生きていく。
重ねる想いは未来に繋がる。
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