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2022年12月4日 05:07
シチュエーション自体は割とよくある流れなんですけれど、それを丁寧に古文体にすると――おそらくはそれだけが理由でないはずですが――なんともふんわりした、叙情性マックスな文章になりますね。明治大正の文豪が古文体を好んだ理由が分かるような気がします。そして、とどめとして最後に短歌を三連。本文が現代文だと、まずこの歌の色彩感はここまで鮮やかには出ないと思います。歌物語のスタイルを現代の日常に置き換えての、少女マンガチックな掌編。とてもユニークで意欲的な作品だと思いました。
作者からの返信
湾多珠巳さまはじめまして。拙作をお読み頂き、ご感想までお寄せくださり大変ありがとうございます。いかにもいかにも、文語体には口語体にはないしみじみとした感触があるよなあと思います。切々と心に染み込むような感じがします。もしも尾崎紅葉の『金色夜叉』が口語体だったら、いまひとつ締まりのない感じがしたかもしれませんね。「少女マンガチック」と評して頂き大変うれしいです。まさにそのような青春のときめきを表したかったのです。汲み取ってくださりありがとうございます。私もご小説『美緒とチューバ』を読み始めました。私自身は吹奏楽の経験はありませんが、吹奏楽には深い憧れがあります。楽しく拝読させて頂いております。
シチュエーション自体は割とよくある流れなんですけれど、それを丁寧に古文体にすると――おそらくはそれだけが理由でないはずですが――なんともふんわりした、叙情性マックスな文章になりますね。明治大正の文豪が古文体を好んだ理由が分かるような気がします。
そして、とどめとして最後に短歌を三連。本文が現代文だと、まずこの歌の色彩感はここまで鮮やかには出ないと思います。
歌物語のスタイルを現代の日常に置き換えての、少女マンガチックな掌編。とてもユニークで意欲的な作品だと思いました。
作者からの返信
湾多珠巳さま
はじめまして。拙作をお読み頂き、ご感想までお寄せくださり大変ありがとうございます。いかにもいかにも、文語体には口語体にはないしみじみとした感触があるよなあと思います。切々と心に染み込むような感じがします。もしも尾崎紅葉の『金色夜叉』が口語体だったら、いまひとつ締まりのない感じがしたかもしれませんね。
「少女マンガチック」と評して頂き大変うれしいです。まさにそのような青春のときめきを表したかったのです。汲み取ってくださりありがとうございます。
私もご小説『美緒とチューバ』を読み始めました。私自身は吹奏楽の経験はありませんが、吹奏楽には深い憧れがあります。楽しく拝読させて頂いております。