300_スクラップ

穢い綺語で包まれた思想が

綺麗な鉄屑を降り注ぐ

対岸でカメラを回す僕は

子供のように笑っている


すぐ乾く涙をまた拭いて

五体満足なあの子を思い出して

明日の食い扶持を探している


ごめんこれだけなんだ

ごめん伝えられないんだ

ごめん下世話な事しか

話せないや




穢い綺語で包まれた思想が

綺麗な鉄屑が降り注ぐ

海岸でカメラを回す僕は

どうでもいいと笑っている


すぐ渇く涙をまた拭いて

バラバラになったあの子をを思い出して

今日の食い扶持を探している


ごめんこれだけなんだ

ごめんもう渡せないんだ

ごめん下世話な事しか

話せないや




綺麗な言葉で包まれた思想が

醜い鉄屑を小さくする

海岸でカメラを回す僕は

笑う事すら忘れている



染込んだ涙をまた拭いて

もうどこにもいないあの子を思い出して

未来の食い扶持を探してる


ごめんこれだけなんだ

ごめんもう分からないんだ

ごめん下世話な事しか

考えられないや

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散文集(276~300) ごこちゃん @goc0_c

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