別枠1
@azeru1000
一章
第1話
自分はこの世界の貧民階層の産まれだ。
だからと言って貧しいと言う訳では無い。…稼いでる奴が稼ぎ過ぎたせいで格差が生まれた結果だ。
そんな自分は軍人になることにした。その方が安定した稼ぎに成るからだ。
今自分はメタル・ボーグ少佐と言う人に連れられ軍事施設を移動している所である。
この世界にトンでも科学等が無い訳では無いが、一般的に見せられる部分に軍事利用しているトンでも技術が見える様にしている訳も無いので、特に変な所は今の所見当たらない。…まあ一般の見学ルートらしき場所を通ってるのだから仕方ないのかも知れないが。
メタル・ボーグ少佐が話し掛けてきた。
「不満そうですね?」
「もっと凄いのを期待していたので」
「新人に軍事施設の中核なんて見せる訳無いでしょう?強い新人なら期待込めて見せるかもだけど、貴方の持ってる因子が強いかどうかも解らないのだし」
「単なる水系の能力ですよ」
「なら炎系と氷系も習得して貰います。設備さえ有れば簡単に習得出来ますから」
「はい?」
「元素系能力はそれらのエネルギーに順応する事で入手出来ますけど、何種類かは手順を踏めば結構簡単に手に入るんですよ。一定以上の能力は流石にそう簡単には行きませんが」
「そんなのって有りなんですかね?」
「言ってしまえばこの世界その物が創造主の創った人工物です。なら私達が作ったエネルギーを順応の道具にしても何も問題は無いでしょう?」
「…成る程。なら後でお願いします」
「解りました。後で設備を手配しましょう」
「お金取ったりするのでしょうか?」
「一般市民が使う場合はそうですね。一定以上の設備に成ると用意するのも大変ですから。ですが、軍人ならその限りでも有りません。先行投資だとでも思って下さい」
「…軍人って強く成り易い環境なんですかね?」
「そうじゃないと秩序なんて守れません。だから警察の実働部隊関連も強く成り易い環境が揃ってると聞きます。…そちら所属のアルミラさん辺りには所持因子の関係上軍側がお世話に成ることが多いので失礼の無い様にして下さいね」
「なのに軍所属では無いのですか?」
「主に通信網の根幹を彼女は握ってますから矢面に立たれても困りますしね。何もし無いのもアレだとそれなりに色々している様ですが…ああ、思い出した。そう簡単には遭遇し無いでしょうが、元素系の根幹メタの存在も存在していますので、持っていないなら感情系能力の習得も速い段階でして下さい。」
「感情系はデメリットが結構大きいと聞きますが、なんで習得を推奨してるのですかね?別系統ので良いじゃ無いですか」
「それ相応のメリットも存在するからですよ。感情エネルギーがそれの根幹ですが、常に感情が均一化されてる奴でも無ければ運用されるエネルギーがある程度変わり続けるので、運用されるエネルギーその物に対するガンメタをされても対抗のしようが有るのですから」
「…えと、つまり、対ガンメタ用能力ですか?」
「そういう事に成りますね…さて、この扉を通ればミーティング室です。貴方が所属する部隊の人達が待ってますので仲良くする事をお勧めします…私は貴方の教育係を任されているので今後とも良く会うと思いますが、今はこれで失礼します。」
そして、メタル・ボーグ少佐は去って行った。
…よし。とりあえずこの扉を開けるとしようか。…ん?いや、駄目だ。追い掛けないと。何時設備を手配するか聞いてねぇ。
そして走って追い付き、聞こうとしたら、それは後で伝えに着ますね。何時設備が確保出来るか解らないので、と言われた。…少し焦ってる様に見えるのはスルーしてあげよう。
そして自分は同僚達に会いに行く事にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。