ここまで、拝読させて頂きました。
全体的に面白かったです。
主人公がゲル状の生物で過ごす心理描写は、人間臭くもなく良い塩梅だったと思います。
ここから、主人公が変わりますが、チャレンジ的な手法ですね。
作者からの返信
ありがとうございます。
挑戦的なんでしょうか?
魔王みたいな人類の天敵が生まれた経緯的に書いて、最初はここで終わりだったんです。
でもそれではあまりにアヴィが可哀想で続きを書きました。
大変長くなってしまいますが、5幕の終わりまで読んでもらえたら納得いただけるんじゃないかと、これは挑戦的な返信でした。自信過剰かもしれません。
そこまで飽きずに楽しんでもらえたらいいのですが、自分の文章力、構成力では不安です。
応援コメントありがとうございます。面白かったと言っていただけると本当に安心します。
編集済
拝読させていただきました。
間然するところもなく、ゲイルが魔物の身でありながらアヴィを掌中の珠と擬制して全身で彼女の心と体の安寧を助け彼女の将来と健康を案じる生き様に感動しました。
ゲイルの調理が報われずアヴィを苦しめることになっても、アヴィは幸せを感じているというのが、生かされていてもずっと悄然としていた奴隷の頃のアヴィとの対比が光っていて打ち震えました。
また、ゲイルとアヴィが月を見る夜の話では、月が暗い夜でないと輝けないようにアヴィもゲイルと共にいてこそ心強くあると思うと、より一層没入できました。
アヴィがヒトと同じ身体でありながら昼間のヒトと相容れないということを夜も更けた頃に2人共にいることが雄弁に物語っていました。
これで感想を打ち止めようかとも思いましたが、味気ないので眼高手低で恐縮ですが少しばかり思ったことを書き連ねます。
ゲイルは全盲の魔物なので、彼が泉から這い上がった後、そのまま洞窟の高さや広さについて描写されたことが残念でした。
せっかく泉で彼の身体が光る草により溶かされる描写があったので、知性がある魔物らしくその経験から自分の身体の利点を生かし自ら身体を泣き別れにして洞窟の形状を推し量る描写があると尚良かったです。
それから、高い所に住む蝙蝠を不意打ちで倒す描写がありましたが、彼がエコーロケーション出来る伏線も感じられなかったので蝙蝠に関しては撃退止まりで良かったかなと思います。蝙蝠を不意打ちで倒すために壁を登ることも出来なかったはずなので。
あと、洞窟に跋扈するアリの脅威を重く受け止め遅きに失しることを恐れてアリの全滅に走っていましたが、アリを絶滅させるならアリの食料となっていたであろう植物、あるいは動物がまた繁栄し、その恩恵に与るゲイルとアヴィの描写も欲しかったです。
長文申し訳ありませんでした。
一読したのみなので抜けがあったら申し訳ございません。
素晴らしい物語をありがとうございました。
作者からの返信
強い気持ちのこもった感想コメント、とても嬉しいです。
泉を出た後の四話のあたりで、上方のひび割れなどに風が抜けていくのを触覚で感じてなんとなく全体像がわかるような描写をしていたつもりでした。
その時点ではゲイル自身も自分の特性、能力を理解していないので、なんとなく肌感覚で、というように書いたかと。
天井の蝙蝠については本当ですね。何年振りかで明らかになるガバ要素でした。
ご指摘ありがとうございます。横穴の中に巣があったとかに変えて設定と合わせておかないといけませんね。
当初小説家になろうに投稿していた頃、かなり地味な展開が続くので物語を進めるのを急いだような記憶はあります。
おっしゃるように洞窟内の生態など描写していくのもいいと思います。
これの前に投稿している『森の奥から……』では、物語との進行と無関係な森の描写多めだったので。
ともあれ、ゲイルの物語を読んでいただけたことに感謝を。
少しでも心に残るお話になっていたら幸いです。
感想コメントありがとうございます。ほんとに嬉しいです。