第420話 現代ファンタジーが来るんじゃないか、な……。

 今回は個人的な感覚のお話。

 いきなり本題というか、結論を書きますが、そろそろ現代ファンタジーが復権するんじゃないかな、と思ってます。なので、近いうちに現代ファンタジーで長編を書きたい。

 この発想に至る経緯というか、感覚は、界隈が異世界ファンタジーばかりになったので、裏張りしていけば面白そう、ということになります。あと、たまたまアニメ「BLEACH 千年血戦篇」を見た時、異世界そのままの異世界より、異世界に近い現実的世界、が都合がいいかな、と思った。都合、というのは少し違うか。

 僕としては異世界ファンタジーが良くない! と言いたいわけではなく、そろそろ誰も鍬を入れなくなった現代ファンタジーの土壌がいい具合に肥えていそう、というだけのことで、まだ異世界ファンタジーの根付いている土地には栄養があり、異世界ファンタジーという樹木は元気いっぱいなのは間違いない。今から異世界ファンタジーを頑張っても良いのですが、そろそろみんな、現代ファンタジーが見てみたいのでは?

 これは個人的な読書歴の不自然さから来ますが、ライトノベル、それもゼロ年代のライトノベルで育ったので、異世界ファンタジーがそもそもしっくり来ていないかもしれない。あの頃は異世界ファンタジーは冬の時代だったような。あの頃の、今は忘れ去られた現代ファンタジーは、この20年代でリバイバルしても良いよなぁ、と思ってます。

 いくつかの幸運により、僕はライトノベルからミステリに進んだり、SFにハマったり、時代小説や歴史小説に没頭したりして、現代ファンタジー以外に、たくさんの面白いジャンルや要素が存在するのを知りましたが、今の時代にネット小説しか読まない人がいたら、異世界ファンタジーは掘り下げられても、そことはまるで違う土壌に触れないような気がして、異世界ファンタジー好きにこそ、現代ファンタジーを見せたい、などと勝手に思っているところです。

 SFブームがVRMMOが題材の現代ファンタジーに寄与したり、ゲーム世界が舞台の異世界ファンタジーが出現したり、結局、異世界ファンタジーと現代ファンタジーは、離れているようで、ぴたりと寄り添う隣り合わせのジャンルであるのは事実だと思うので、決して現代ファンタジーは一蹴されるものではないし、根絶やしにされた、時代遅れのものでもないはず。

 商機も勝機もないけど、今のところで自分が考える現代ファンタジーを作っておくのは無駄ではないはず、と思ってます。ゼロ年代の土壌で育った人間として、ここに至るまでに身につけたものをぶつけてみたい。

 まぁ、まだ設定を作っている段階です。頑張ろう。



2023/5/1

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