第177話 2021年もお世話になりました

 2021年も今日でおしまい。

 2021年は、なんというか、あっという間だった。色々読んで、ひたすら書いて、そのままになって、慌ただしかった。

 私生活は全くの平々凡々、見るところなし。

 カクヨムでは感謝と困惑が半々のような年でした。想定外に読んでもらえてそれはすごく嬉しい。一方で、よく分からない批判みたいなものが散見されて、自分に向けられていなくても、何か、自分が間違っているような気にもなった。何回も書いてますが、ネット上も、ネット小説の場も、結局は世間と変わらなくなって、楽園ではないんだな、と実感しました。

 これは理解してもらえないことを前提で書きますが、僕は近所の和菓子屋さんをよく利用して、週に一回くらい、大福ひとつとかを買っているのですが、僕がなんという名前かとか、どこに住んでいるのかとか、伝わらないように気を使っています。書店もそうです。本を注文する時も、苗字と電話番号は伝えても、名前は伝えないし、住所も明かさない。何年も前ですが、個人情報が流出してとんでもないことになって、それから相手が誰であろうと、最低限のことしか伝えない、極端に「閉じた」人間になったのですが、カクヨムでもそんなスタンスでいることを心掛けたいと思ってます。この「閉じた」状態が揺さぶられたのが、今年の困惑の難しいところでした。

 これは2021年の僕の中で大きい結論ですが、「自分にできることを語る」ということではないでしょうか。もしくは「語ることに全力を尽くす」というか。「全力」を「自力」と変えてもいい。こうすればいい、ああすればいい、と言うのは簡単でも、そんな指摘をする人は何もしていない、という風に見えるのが、僕にはうまく理解できなかったし、今もできない。「閉じた」僕、自分しか世界にいない、頼る他人、理解し合う他人がいない僕からすると、他力本願、まさに他人の力を頼っているようで、「指摘するなら、それをなんで自分でやらないんだ? 自分の理屈を自分で作品の形にできないのか?」という感覚だった。

 創作は創作物で語る以外に出来ることがない、という思いを強く持ったのも、2021年の大きな収穫でした。昔からそう思ってましたが、再認識、再発見しました。そういう意味では、カクヨム、ネット小説の限界が見えたような気もしましたが。

 なんか嫌味ったらしい、粘着質な内容になってしまった……。

 2022年の目標は次の更新に譲ります。

 2021年は本当にお世話になりました。いい夢が見られた、いい一年になりました。今後とも、お暇な時によろしければ、お立ち寄りください。

 では、良いお年を。

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