偽善

豊崎信彦

第1話 偽善

“食べるペースがかなり遅くなってきました。ちょっと苦しそうな表情です…”


「『この店のメニュー全て食べ尽くします』こんな文化レベルの低い飽食番組まだやってるんだ… さっき、同じ局で“アフリカ難民飢餓募金”を呼び掛けていたのに… 『世界で何億という人々が飢えに苦しんでいます』って言っといて、無駄食いする番組を直ぐに放送出来るテレビ局の神経が凄いよ… あきれるねぇ… 偽善だよ‼」


そう言いながら俺は、間食のポテチを食べていた。そして、微々たる額の募金しかしたことがない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

偽善 豊崎信彦 @nobuhiko-shibata

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ