ロリがくるぞ

『《狐舞サキ/結城くるみ》ロリとあそぶよ《ミラライブ三期生/ミラライブ四期生》』


「なんでありますかこのタイトルは!!?」


「何も間違ってなかろう?」


「本官はロリではなくれっきとした成人であります!!」


「ははは」


「なんで本官が背伸びしてるみたいな反応なのでありますか!?」


【コメント】

:あぁ……

:頑張れくるみちゃん

:ねぇタイトルwww

:サキちゃんってちょっと前まで被害者側だったはずなんだけどなぁ

:くるみちゃん逃げてぇ超逃げてぇ


「今日はね、雑談配信でもいいんだけどこの前ミタマちゃんから面白そうなゲームが送られてきたからそれをやりながらのんびり話していこうと思うよ」


「サキ先輩、本気でこのゲームを本官にやらせるつもりでありますか?」


「え、前の段ボール配信で言ったでしょ、こういうゲーム一緒にやりたいなって」


「本官はサキ先輩の阻止に徹するであります」


「トロール宣言!?」


ミタマちゃんから送られてきて、私がくるみちゃんにプレゼントしたのは至ってシンプルな暗殺ゲーム。何かしらの方法で標的のいるところに忍び込んで、どんな方法でもいいから殺害して帰還する。ただそれだけのゲームだ。ただ、その代わり色々自由度が高く、現場にあるものを利用して多種多様な殺し方ができるらしい。


「ほらほら、行くよ~」



みっしょんわん


最初の標的はとあるお金持ちさんらしい。別荘に忍び込んで殺すのが最初のミッションだ。


「さてさて、どうやって……」


パァン!


「くるみちゃん!?」


「ふぅ……犯罪は未然に防ぐのが本官のポリシーであります」


そう言って後頭部を撃ち抜かれた私の死体にもう一発弾丸を打ち込むくるみちゃん。


「これでミッションコンプリートであります」


「大失敗だよ!?」


【コメント】

:何 や っ て ん だ

:くるみちゃん???

:せめて躊躇えよwwww

:ゲームとは関係ない事件起きてるの草

:トロールやんけww


「むしろ今から犯罪者になろうとしていた先輩を止めた本官を褒めてほしいのであります」


「私まだ無罪だったんだけど!?」


「犯行予告だけで十分犯罪であります。もし実際にやらなかったとしても、公務執行妨害で引っ張ってこれるのでありますよ」


「公務執行妨害だけで射殺していいって警察学校で習ったのかなくるみちゃん???」


「対象が大量の武器を所持していて本官の命が危ぶまれる状況でありましたので、警察官的には正当防衛であります」


「まず警告!威嚇射撃!その辺全部すっ飛ばしていいんですか!?」


「ちょっと回線悪くて何言ってるか聞こえないであります」


「絶対後で理解わからせてやるこのロリ」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



みっしょんつー


「いい?今回はちゃんと協力しよう?ゲームだから。そういうゲームだから」


「いくらゲームの中とはいえ警察官が犯罪に手を染めるなどあってはならないことであります」


「くるみちゃんがプレイできるゲームこの世にないんじゃない?」


「本官ドラ〇エとか好きでありますよ」


「え、樽とか壺とか壊すでしょあのゲーム」


「何を言ってるでありますか?人の物を盗まなくてもクリアできるでありますよ」


「おいマジかよこいつ頭おかしいんじゃねぇの」


【コメント】

:実際この前配信でそのプレイスタイルでやってたしな

:絶対にメダルコンプできないのほんま

:ラスダンを魔王の居城だからって窃盗したくないとかいう

:見習えサキちゃん


「ストーリー進行のために盗まなきゃいけないアイテムとかあるでしょ?どうしてたの?」


「……非常に、非常に不本意ながらお借りしてクリアしたであります。ゲーム設計が間違ってると思うのであります」


「なんか最早怖くなってきたよこの子。あ、ターゲット殺っといたから撤収するよ」


「いつの間に!?!?サキ先輩、さっさと大人しく出頭するであります」


「目撃者いないから無罪だよ。ほんで、共犯者のくるみちゃんさえ黙っててくれたら万事OK。そうでしょ?」


「割と冗談抜きでこの人は塀の中に閉じ込めておくべきだと思うのであります」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



みっしょんすりー


「今度は見逃さないであります。絶対に阻止してやるであります」


「だからそういうゲームじゃないんだけどな。じゃあこれあげる」


「ん?何でありますか?」


「閃光手榴弾」


「え」


その直後、何かが破裂するような音と共にくるみの画面が真っ白に染まる。

そして視界がクリアになると……。


「い、いない!?協力したいとか言いながらここまでするでありますか!?」


「息の根止めなかっただけ優しいと思ってほしいなぁ。ほらほら、早く私を見つけないとターゲットさんが死んじゃうよ~??」


「流石は魔王と呼ばれるだけのことはあるのです。極悪非道を体現したかのような化け物なのであります」


「一応私先輩なんだけどなぁ……。敬意とかないのかな……」


「敬意を持ってブチ殺して差し上げるのであります」


「なんだろう、犯罪者相手なら何してもいいと思ってるタイプのマッド?」


「何をしてもは言い過ぎであります。法律に抵触しない範囲に決まってるであります」


「背後から射殺しといて正当防衛とか言い出す奴の言葉なんだよな」


「目撃者がいなければ犯罪じゃないって言ったのはサキ先輩であります。そして、法律は大体世間的な正義の味方であります。警察官はその筆頭であります」


「絶対に警察官の口から飛び出しちゃいけない言葉じゃないそれ???」


「仮に犯罪者を惨殺しても、バレなければ正当防衛になるのであります。てことでさっさと標的を殺して本官のところに戻ってくるであります」


「多分こうやって垣間見えてるところがくるみちゃんの本性なんだろうな。アリスちゃんに近しい狂気を感じるよ」


【コメント】

:あれ、おかしいな……

:くるみちゃん???

:やっぱりミラライブだったか

:大義名分を武器にするタイプのサイコだったか

:大人しいくるみちゃんを返せ


「はい、ターゲットは殺し……」


パシュッ


「うわぁびっくりしたぁ!?」


「惜しかったであります、もうちょっと早ければ被害者の命も救えたというのに……!!」


「絶対嘘だよね!?私を殺す大義名分のために待ってたもんね!?わざわざスナイパー構えて待ってたもんね!?」


「なんのことか分からないのであります。サキ先輩の遺志は継いで本官は帰還するのであります」


「もう警察官名乗るのやめろ」


その後、シイッターや別の配信でくるみちゃんがいじられまくったことは言うまでもない。そして可愛くて純粋なくるみちゃんの本性を引きずり出してしまったとして私がめちゃくちゃ叩かれたことも言うまでもない。

理不尽だ。ぴえん。


『《狐舞サキ/結城くるみ》ロリとあそぶよ《ミラライブ三期生/ミラライブ四期生》』

1分前に配信済み

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