無価値の欲した願い

【前回】

https://kakuyomu.jp/works/1177354055478314367/episodes/16816452218549518209

「………は、ぁ」

「…ぁ……っ」


「どんなに理由が無くても……」

「……どんなに価値が無くても」

「生きる、必要が無くても……」

「死ぬ必要が、あっても……」

「何も……何も、無くても」

「胸を張って……」

「前を向いて……」

「堂々、ッと……」

「生きて……良いの」

「私が……そう、ッ願うわ」

「だから―――」

「生きなさい」

「命ある限り」

「その人生を……努めなさい」


「貴方は」

「生きていても」

「いいのだから」


「……ぁ」


「だ、ダメ、だ」

「お嬢……お嬢ッ」


(……これで)

(良かったんだなぁ……)

(ねぇ)

(そうでしょう?)

(過去むかしの私?)



「あー、気味悪い」


「がッ……ッ」


「本当に気色悪いよ」

「此処は戦場だよ?」

「生きても良い?」

「無理無理」

「此処で死ぬ」

「雑魚のキミの人生は」

「ここで終了でーす」

「願いなんて」

「なんの価値もありませーん」


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