焦燥

(転生者ッ)

(圏域結界を破壊して)

(登場したと言う事は)

(攻撃……八十枉津学園に対する)

(襲撃と言う事)

(この空間は)

(転生者が作り出す道理)

(影響下に居る者全てに)

(別世界の理を与える力)


(……けれど)

(肉体に対する負荷は無い……)

(この黒い景色が展開範囲内だとすれば)

(恐らくは学園を取り込んでいる)

(つまりは……)

(この道理は広範囲+範囲内対象者を)

(閉じ込める為の道理)

(本格的に)

(学園関係者を殺すつもりね)

「八峡」

「私は一先ず」

「この道理を解除する為に」

「子供達を追うわ」

「貴方は何処かに隠れてなさい」


「俺は、やるぞ」

「やる、やってやる……」


「八峡ッ」

「〈ソノコ〉!」

「子供を追いなさいッ」


「ウンンン!!ワガッチャァアアアアア!!」


「ぐ、うぅぅ」


「ん、ばあぁ」


「転生者……」

(けれど……自我は無い)

(前世を無理矢理引き出されたのね)

「貴方たちに構ってる暇は無いの」

「退きなさいッ!」





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る