婆に報告出来ません
「界守」
「車の中でした事」
「はい、勿論」
「ご内密にしておきます」
「そう、それならいいの」
「それじゃ、界守」
「戻りましょうか」
「はい、お嬢様」
「それでは」
「お屋敷に戻れば」
「まず、如何しましょう?」
「そうね」
「先にお婆様に報告」
「その後は」
「疲れを癒す為に」
「お風呂にでも」
「入りましょうか」
「承知しました」
「夜分遅くではありますが」
「先に湯を張っておきます」
「えぇ」
「お願いするわ」
「私は」
「このまま」
「お婆様の元へ向かうから」
「では」
「一度」
「失礼します」
「そうね」
「また後で」
「………え?」
「お婆様」
「今日は家に戻ってない?」
「……そう」
「なら、仕方が無いわ」
「お婆様が戻ったら」
「言伝を頼むわ」
「贄波璃々が」
「転生者を倒した、と」
「………えぇ」
「お願い」
「………」
「まあ、そう簡単に」
「認めて貰えるとも」
「褒めて貰えるとも」
「思ってわ、無かったわ」
「ただ」
「ほんの少しだけでも」
「見る目が変わってくれれば……」
「そう思っただけですもの」
「………居ないのなら」
「仕方が無い、事」
「……お風呂に入って」
「そのまま」
「今日は眠りましょう」
「………は、ぁ……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます