偽善疑心

【時間】2004年12月23日00時47分

【場所】学園到着

【人数】五十市依光・八峡義弥

【目的】出会い

【分岐】共通


は?ケガレ?ハライシ?まとらわッかみ?なんだよそりゃ

あんた、頭は大丈夫か?


……まあ、普通説明したらこうだよな

けど、それ以外の説明のしようがねぇだろ

お前はアレ、なんだと思うんだ?


お前じゃねぇよ、八峡義弥だバカ

ありゃ、あれだ、エイリアンだろ

地球を侵略しにきた


く、はははッ!

え、エイリアンッ!そっちの方が非現実的だろうがッ!


何笑ってんだよテメェ!!


あー、悪い、ひひ、けど、俺はお前じゃねぇよ

俺の名前は五十市

五十市依光だ、覚えとけ?

さて、一応の説明も終わった

お前が寺の人形をぶっ壊した事も、な


俺ァ、悪くねぇぞ

あんなモンが出てくるなんて知ったら

蹴る真似なんざしなかった


まあ、そうだな

これからは気を付けろよ

取り合えず……応援が来るまでお前は此処で待機だ


は?アンタはどうするんだよ


俺?俺は戦う

このまま下に降りて行って

あの不従万神を封印する準備をする


は?あれと戦うって正気か?


正気だよ

俺はお前を抱えたまま逃げる事は難しい

一人で逃げても良いってのなら別だが……

それは俺の理念に反するから、そんな事はしない

ならどうするか

お前を守って、あいつを封印する

例え俺が敗れても

時間稼ぎにはなると思う

三十分もあれば、来てくれるだろうしな……


あんた、強いのか?


そうだな……自慢じゃないが強いよ

けど、相手はもっと強い

死ぬかも知れないな

でも、それで誰かを生かす事が出来るのなら

それでいい

そう思うよ


………は、バカらしい

誰かの為に?俺ァそんなのゴメンだね

他人が得して自分が損する行為なんて理解に苦しむ


別に損得の問題じゃないさ

問題なのは自分の心だからな

お前風にいうのなら

俺が人を救うのは俺の為、みたいなもんだ


…………それでも理解出来ねぇよ

そんな考えは……ッ!?


な、んだッ!床がッッ!?


あ、手、あの手、ぎ、ひゃッあッ!!!


不従万神ッ、下層から天井を突き破って上層に来やがったッ!!

クソッ!八峡義弥が体を掴まれたッ!引きずられてしまうッ!


や、ァっ、し、やめッたッすけッ!!


安心しろよ、今助けてやるッ!!


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