ロンド・DEATH

マニキュアは赤一色

手は白いから原色が映える

今日の色は白だった

裏路地のよっぱいどもが

口を開けてタラリと吐き出す

目は白目、どこも見てない

その瞳に怖じ気づいて逃げ出した

角を曲がれば腐臭がする

ゾンビが群れをなして煙草をすっていた

おそろしい、あな、あそろしい

アスファルトに寝転んで

貪られるのかと待っていたが

ゾンビは僕を無視して

別の場所に行った

相変わらずゾンビは煙草を吸って

もげた肺から白煙がたちのぼあった

誰かが襲われた声がする

助けにいかなければ

振り絞った力で悲鳴の先に

群がる男共をどかすと

女性は、もっともっと悲鳴をあげた

何が怖いのだろう

内臓がないくらいおかしいことはないだろう

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