白い救済、白い贖罪、白の罰、白い花

しろのはなは

 しろいはなは

野に咲き誇る

きれいだなあ

 そういうから


そんなことないよ

当たり前だよ

しろいはな なんて


そういうものかな

ステキだと思う

しろく 咲くなんて


しろいはな

 しろいはなよ

野に咲き誇る

まぶしいなあ

 そういうから


そうなのかもね

今度はこう言おう

しろいはな が咲く


そうだよねえ

目の前がね

しろでいっぱいで


自分が清らかになる

気がして

ずっと見ていれば

救われるんじゃないかって

なにから逃げていたか

なんの罪をおかしたのか

わからないけど


きっと花が咲くことを

しょくざいだとか

思っているんだよ


しろいはなよ

 しろいはな

なぜ人は罪をおかしますか

何故、人は逃げねばならないのですか

この人は白い花を愛していただけ

だけのはずなのです


ここで出会っただけの運命でも

私が、どうにかできませんか

ああ、できないのですか

許せないのです

彼の罪を

でも白い花を見ていると

救われた気がする

と言う彼を


すぅう うぅはぁ はあ

大きく息をすい

大きくはけば白い花


私と彼の白い花

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