第125話 地中海の覇権
地中海の覇権をめぐる争い
アルタ湾の入口、プレヴェア近くで海戦は始まった。
大砲が撃ち込まれ、ガレー船には穴が開き、中には燃え上がる艦隊のガレー船もいる。
「沈んでゆくがいい 異教徒ども」目の前には燃え上がるガレー船たち
「ぎゃあああ」「助けてくれ」泣き叫ぶ声、断末魔の悲鳴も聞こえてくる。
「ははっ、奴等の艦隊が燃えている もっと燃えるがいい!」
赤いひげをした海賊の首領バルバロス・ハイレッディン
ガレー船が砕け、悲鳴のような軋む音とともに沈みゆく
船だけでなく、船に乗った者たちの悲鳴もまた‥。
当然のように船底の奴隷、漕ぎ手たちも
イスラム側の中心人物は海賊の首領は赤ひげ(バルバロス)のハイレッディン
オスマン帝国に仕える者でもある
この時代、オスマン帝国では優秀な海賊は軍に入る事が多い。
今回は海賊たちの襲撃、海賊行為の激化だけでなく
着々と地中海の島々などの海域を手中にして支配権を握っていたのだった。
ヴェネチアの拠点である島、コルフ島に集結していた
欧州側、キリスト教の連合軍 艦隊の船の一つで
「ファランソワーズ」
オランジュ騎士は 愛しい義理の妹、未亡人となっていた妹と関係を結んでしまったフランソワーズの事を思う。
「行くぞ」その声に彼だけでなく、皆が反応して、剣を握る。
かぎ爪を使い、敵の船の兵士が進入してきては敵は手斧を使う
敵の進入で甲板で多くの血が流れる。
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