第61話 二人の船上での会話劇 テンプル騎士団‥

騎士達は船に一旦戻り、海賊被害にあったゴソ島へ救助に向かったり

怪我人たちの治療に捕縛した敵達を船の底へと‥


船の上では海の波音に海風が吹いていた

「時に愉快な魔物の吟遊詩人か・・まったく、彼奴らときたら」苦笑するリラダン総長

「しかし、予想以上に近隣の島であるゴソ島の被害が大きいですね」ヴァレッタ隊長

「・・・・・」「…・」皆、騎士団者達が沈黙する。


「浚われた者達を救出するか捕虜交換か」「はい、そうですね」

「通訳なら数ヶ語にたけた、君もいるジャン、ヴァレッタ隊長」

「いえ、そのような」ヴァレッタは肩をすくめて見せた。


「昔なら敵地からの捕虜、人質救出に交換はテンプル騎士団のある種、得意の任務だった」

「そうでしたね 滅び去ってもう長い月日が経ちました」


「聖地へ向かう者達、巡礼者達の護衛‥僅か九人で始めた 

そうして騎士団として成立したのだったな」

「はい‥リチャード獅子心王のように 彼等も既に伝説の彼方です」


敵側を捕縛する 防衛線としてのマルタ島での暮らし 

住居に要塞などの建築が始まるのは間もなくであった・‥




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る