第16話 二人の会話

「やだな、ヴァレッタ騎士さま 剣に手を置いて

今にも抜いて 僕に切りかかるのですか?」


黙って 戦闘態勢寸前のままヴァレッタは吟遊詩人の少年 魔物のシオンを

厳しい眼差しで 見つめていた


シオンの方は微笑み くすくすっと軽い笑い声を立てている


「・・ロドス島では 貴方をお助けしたではないですか?」シオンは微笑みながら

問いかける


「ああ、そうだ 海の上、水の上を走り 敵を殺した

・・敵船の者達を引き裂き、食い殺したと言った感じだった」

ヴァレッタが言葉を返した


「・・私が囚われた ガレー船でも お前は姿を現した」


「そうでしたね ふふっ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る