第14話 エルサレムとイスラムのエジプト

だが間違いなく 北アフリカと南イタリアの中間点


今は 北アフリカの多く チュニス、カイロなどはイスラム勢の基地でもあり

オスマン帝国だけでなく 以前からも海賊たちも暴れ回っていた


交易路が変わり、大きく広がっていた時代でもある

火縄銃はこの頃、日本へと・・戦国時代の終焉となった火縄銃と大航海時代


アフリカ、エジプト

イスラム教がもたらされた新しいエジプトの王朝、主を変えながらも 

エジプトはイスラムの強国として長く君臨する

2つのエジプトの王朝に イエルサレムは奪い去られた 

いや、奪い返されたのだった


少なくともサラデインは民には慈悲深く優しかったが

後の時代 入れ替わった次のエジプトの主は容赦なく過酷だった


アッコンの残された最後のエルサレム王国

沢山の血の海に死体、生き残りは無慈悲に奴隷として売られていった


盾となったテンプル騎士団も聖ヨハネ騎士団(ロドス)も当然、壊滅寸前


調査として入った騎士団を遠くの山の上で長めつつ 吟遊詩人、魔物のシオンは


栄えたエルサレム王国を含めた幾つかの十字軍国家に

追われていったアッコンの悲劇の有り様を 流転の様を思い出していた 


シオンの射干玉の黒髪が風に揺れていた

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