第88話 卒業

 キャンベル殿下が卒業したが、俺の学園生活は続く。


が、特に問題も無く時はすぎ俺も卒業しました。


ホントに問題無く卒業した。


キャンベル殿下が卒業後は、誘拐を2回されたくらいの、ほんの些細な事件しかなかった。


俺はゴーレム護衛達の隙をつかれ誘拐された、不思議な事に2回とも、ゴーレム達が腹痛でお休みしてる日だった、不幸だ。 そしてすべての誘拐は女性が主犯だった、そして変態だった、さらに、不幸だった。 そして、いつも通り、意識不明で回収され、地下室に短気滞在した。 ちなみに、変態女性については、トラウマになっているので、思い出したくない…………電気ショック好き…………マニアックな臭い好き…………う、頭痛が…………


ホントに問題ない学園生活だった。



出来れば、清楚な少女に誘拐されて、甘やかしてくれる展開とかないのだろうか?


そろそろ、変態ばっかりの環境にうんざりだ…………



 そして、キャンベル殿下が俺の昇爵の為の計画も進行中!!


勿論、俺は…………関わっていない???


アスカ、アルル、ゴーレム達がドンドン進行している。


俺が、関わるのは、何処からか聞こえてくる アルルの気持ち悪い絶叫を聞く事だけだ。


「もう最高 5日貫徹のショタ~~~!! ショタ成分こそが、天国の門を開く シアワセ~~ 昇爵計画達成時には、新たなショタ貰えるんだ~~~!! その為に、死ぬ死ぬ死ぬ そして 復活してやる~~!! クフフ~~~、グフフ~~~」


「「お姉ちゃん ガンバレ~~!!」」


ホントに、ヘンタイ どうにか、ならないデスか。


昇爵計画は、ホントに単純だ。


王国は、大魔樹海に隣接していて為に他の国に比べて、大魔樹の生み出す魔素が濃い。


魔素は、魔物のエネルギー源の為に王国は魔物が溢れている。


それでも、大魔樹海に比べれば魔素は薄く、低級な魔物しかいないので、何とか生活できている、たまに大魔樹海から上位の魔物が出てきて村を襲い人を食い散らかすが。


魔素は、空気より重いらしい 地表にたまり そして 大地に少しずつしみ込んでいく。


長い間 魔素のしみ込んだ大地は変質し素晴らしい大地を生み出した。


全ての土地で、農産物の豊作を約束し、地下に資源を作り出した。


それが、王国の大地


だが、王国は貧しい


農作物を作る民は防柵のある村内で農作業する、小さな農地しかない村内で。外は一般の民では作業できない 外には低位の魔物が居るからだ、勿論 低位の魔物一匹二匹なら装備を整えれば一般の民でも倒せる。


が、戦闘装備した状態でまともな農作業ができるだろうか。


魔物が一匹二匹で行動しているだろうか、否 ほとんどの低位の魔物は群れている。


なので、王国は他の国から食料を輸入している。


勿論、輸入した食料や王国内の農作物は、ほとんど民は食べれない。


民は、日々 命を懸けて低位の魔物狩り その肉を主食としている。


では、王国の収入源は、


それは、大魔樹海の外周部分での上位魔物を狩り 植物を採取する その素材が他国に輸出されている。


この王国の歴史は、王が貴族を従え 大魔樹海で狩りをして金を得て作られた


しかし、時と共に 王は狩りに行かなくなり 貴族が騎士を従え狩りを


さらに時が立つと、貴族も狩りにいかなくなり 騎士が兵士を従え狩りを行い 王国を支えるようになった。


それは、異能の低い物達の狩り 犠牲を伴ったが、支配体制の固まった王国は、それを是とした、歪んだ醜い国となった。


そして、地下に眠る資源については


無理だった。


過酷な世界だった。


あまりにも、残酷な地獄だった…………



 








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