第86話 アスカの新事業

 ゴーレム アスカは忙しい。


朝と夜はオククのお世話。


日中はオククの元を離れ、営業活動で資金稼ぎオククを支えている。


3重魔法陣のゴーレム派遣先への営業、代金回収、最近は特に販売量が増え利益を出している男性向けゴーレムブラジャー販売、女性向けゴーレムブラジャーは一部のユーザーからの提案で限定ユーザーのみの販売となり、こちらは縮小になった(ゴーレムブラジャーについては、闇が深く沢山の血の雨が降った そして ちっぱい派が勝利し購入を独占したらしい その為に縮小)。


そんな忙しい中、アスカはオククの異能で稼ぐのではなく、アスカのみの力で出来る資金稼ぎを開始した。


勿論、この新規事業はオククに秘密だ、事業内容を知られると反対される可能性がある為だ。


その事業はキャンベル殿下の新しい知人達を相手にした、レストラン経営だ。


知人達は、料理が出来なかった いや 料理の概念さえなかった。


 生で食べる。


そうゆう食文化だったらしい。


そこに目を付けたアスカが知人達にあった料理方法を開発し、レストラン経営となった。


「まず、両足を切り落とします。 そして、手首にロープを巻いて吊し上げます。 これで、血がぬきが出来ます。 この時、注意して欲しいのは、心臓が止まらないように優しく両足を切る事です」


基本、レストランの料理は知人達の下僕階級が行う事になっているのだが、もちろん下僕階級の者達も料理は出来なかった。


アスカは、毎日 まだ料理出来ない下僕階級の者達に料理指導を行いながら、営業時に提供される料理を作りおきしている。


夜の営業時間には、オククの元に戻らないといけないので作り置きの料理を提供して営業している。


え、作り置きの提供で大丈夫かって?


大丈夫、ここ王都では競争相手はいない、この料理が出来るのはアスカだけだから。


「あ、血はソースに使うから、綺麗な器で回収してね」


下僕階級の者達は、必死に学んでくれて アスカは満足している。


「師匠、血が止まりました」


「はい、では降ろして 内臓を取り出しましょうね、内臓も好きな方が多いので傷つけないようにね、そっと腹部を開けて取り出すのよ」


アスカは、優しく指導する 楽しそうに。


アスカをゴーレムと知っているのに、たとえ上位からの命令としても 師匠と呼ぶ彼らを 可愛く思ってしまう。


「師匠 こっちの生きたまま解体は血抜きしなくていいですか?」


「あ、大丈夫よ そちらは血まみれの料理が好きな方用だから」


「あ~~、私も血まみれが好きです」


「あらあら、最近は皆さん 上品になられて 血抜きがトレンドよ」


「アハハ、私達は下僕階級なんで まだ まだ 上品にはなれませんよ~~w」


その言葉に皆で、大笑いした。 


「でも、塩加減は大胆に 火加減は少な目にね まだ 生感覚が皆さん好きだから」


「「「は~~い!!」」」


「じゃ、生きたままの調理は~~、下顎を切り取って舌をメインに、他の部位も幾つか切り取って おいしそうに盛り付けましょうね」


弟子達が切り取りを進めていくのを見守るアスカは、嬉しそうだ。


「師匠、この食材 死にませんね?」


「ああ、異能持ちのようね 在命持ちかな この異能持ちはなかなか死なないのよ」


「さすが 師匠!! 物知りですね!!」


「フフ、 あ、 そこまで、流石にそれ以上切り取ると死んじゃうから」


「え、残りは生きたままで提供ですか?」


「んとね、今日ね 私のマスターがやってくるようなの」


「あ、食べに来られるんですか?」


「違うのよ、この店の食材と味付けを盗みに来るのよ」


「え、師匠のマスターですよね?」


「実はね、この店 わたしが経営してるの秘密なの だから 生きたその状態でゴミ箱に捨てておいて欲しいの、たぶん 持って帰るから」


「さすが、師匠 内助の功ですね」


「ウフフ もう 照れるでしょ」


バン


力 一杯 包丁を振り落とし 首を切りおとした。


「あ、裏口 ゴミ箱周辺の警備は今日はしないように、言っておいてね」


「はい、師匠のいい人が来るから 警備しないように伝えときます」


「もう、師匠をいじっちゃ駄目よ~~~」


楽しそうなアスカは、新しい事業 レストラン経営の成功を確信した。





 「この生きたまま人間を解体する記憶 ウヒヒ、楽しそうですね クフフ 私も、解体したい でも ショタを食べるのは辞めません わずか 数年の美しくも儚い時間の内は 食べるの反対です」


「そうね、まだ 食材に出来る部分は少ないから もう ちょと成長してからにしましょう」


「賛成、賛成 ショタは正義 ウヒ! ゴーレムショタは正義 うほほほ!! もう 誘拐してくる必要なし すぐ成長して人ショタ卒業しちゃうから処分大変だったからな~~ ほんと ゴーレムショタ正義 グフフ」


 ほんとうに、ショタ好きね。


 それと、


 その記憶 あなたとあなたの誘拐して来た弟の解体してる記憶だけど 楽しそうね………… 






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