第85話 二人は仲良し

 うん、どうしてこうなった?


「オクク 拾ってきたんだから、ちゃんと面倒見なさい!!」


アスカに怒られた。


「そうだよ~~、オクク拾ってきたんだから、君が面倒見ないと」


変態のキャンベル殿下からも言われた。


そして、このまっ暗で湿った世界に、光が灯された


そう、拾ってきた少女が生活出来ないだろうと、魔道具の小さな電球が常時点灯されることになった。


いや、寝るときは真っ暗が基本でしょ!!


まあ、アスカに逆らってもいい事ないし、諦めよう


さて、ゴロゴロして寝よう あ、寝てしまう前に


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」


3回唱える、これ日課 俺 だいぶ精神が安定して、楽になってきたよ。



「ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ」


ああああ~~~、忘れて寝ようとしたのに ブツブツと小声が聞こえてくるよ。


面倒見ろって言われても、どうしろと?


俺は、ゴロゴロして 食べて 寝る 以外は無能なんだよ~~~!!


あ!!


思いついた!!




ゴロゴロして 食べて 寝るのだけが有能な人を大切に!!


オククのお願いだよ~~~!!




…………


現実逃避してしまった。


誰に、お願いしてるんだ 俺は~~~~~~!!


「ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ」


ああ、小さな声の囁きが、終わらない~~~


俺は寝るのをあきらめ、部屋の隅でうずくまる少女に近づくと


「お願い お願い お願い お願い お願い お願い」


と、繰り返して呟いているのが聞き取れた。


そして、俺と視線があった 心臓がキュッと締め付けられた 狂気成分100%の目だった 


キュッ キュッ キュッ キュッ


え、異能 心臓がキュッと連続で締め付けられる


白目


目を覚ますして、目を開けると また 視線があう


キュッ キュッ キュッ キュッ


白目


目が覚めた、目は開けない


「ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ」


アスカ~~~!! 助けて~~~!! 面倒みるの無理~~~!!




そして、数日たった


俺は、少女とみつめあい 笑顔を浮かべていた。


「「ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ」」


二人で楽し会話 


俺は 「ごめん」と呟く


少女は 「お願い」


「「ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ、ブツ」」


た の し い な ~ ~


何も考えられない~~~!!


 「壊れた? アハハ!!」


 「ねえ、壊れた? アハハ!!」


「ウヒ、ウヒ、ヒヒヒヒヒ ヒィ」



  少女は、言った


「さあ綺麗な身体にして!!」


 ”あ~~~~、はい!!”


少女は、5重魔法陣に包まれた


「グヒ、ヒィ ヒヒヒヒヒ」


「次は、弟!!」


 ”あ~~~~、はい!!”


弟ゴーレムが、5重魔法陣に包まれた


「ショタ~~~~ 最高 可愛い もう話さない~~ アッヒ アヒ~~!!」


「おねーちゃ~~ん」


二人は抱き合い、そして少女は舐めた舐めまくっていた 裸の弟を


「あ~~~、可愛い もう一人 弟 欲しいくらいだわ!!」


 ”あ~~~~~、はい!!”


何も無い 空間に 5重魔法陣が構築される 


オククの血と肉が大量に、捧げられる!!


オククの瞳に光は無く、意識さえ薄い しかし 呟く


「情報 習得完了 構築開始」


5重魔法陣の中に、幼子が作られる


「ショタ~~~!!」


少女が飛びついて、抱き抱える。



無から、何の情報も思いも無い 無から、作りだされたゴーレム


それは、遊戯を超えた 反逆の行い

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る