第62話 王弟殿下 キャンベル

 お隣さんが挨拶にやって来た。


執事さんらしい方が、まず やって来て。


「主人が、こちらに挨拶に参りたいと申しております、オクク様 お時間をお取りいただけませんでしょうか」


執事さんは、丁寧にお願いのような命令をしてきました。


「いえいえ、こちらに足を運んでいただくのは困ります、こちらからご挨拶に参りますので!!」


駄目、駄目、挨拶に来てもらうのは駄目だ。


てか、引っ越し初日に俺とアスカで、お隣さんに行き挨拶させていただきたいので、ご都合の良い時を言っていただけたら参りますと伝えていた。


「いえ 主人は ぜひ こちらに挨拶に来たいと申しておりますので」


俺は、困惑して返事が出来ないと 執事の後ろから出てきた。


「やあ、オクク君!!」


あう~~~!!


あまりに 慌ててしまい 


空中土下座をしてしまいました


そして、落下して通常土下座に。


「本日は、良い天気に恵まれ 心地よい日でございます、明日もきっと 良いお日柄になることを、大聖樹様にお祈りしております、ではでは!!」


ここは、撤退だ土下座のまま撤退だ~~!!


ズルズル


と、後退していると


「オクク君は面白いね~」


と、追撃してくる そのまま部屋に侵攻され。


そして、ソファーを占領しました。


「王弟 キャンベルだ、よろしく頼む!!」


ソファーに座ると、俺に話しかけてきました、執事さんもいつの間にかそソファーの後ろに、土下座中なので足しか見えないけど。


「はは~~!! キャンベル殿下」


王族来ました~~!!


「そう緊張しないで、さあ 立って こちらのソファーに……」


そろりと、顔を上げると


メイドアーマー形態の3重魔法陣のゴーレム達が執事を捕らえ、キャンベル殿下にアスカがナイフをつきつけていた。


「おっほ~~~」 見た光景があまりに衝撃的で変な声でたよ!!


王族にアスカがナイフつきつけてますが、俺はどうしたらいいのかな?


しかし、さすが王族? アスカにナイフをつきつけられても、少しも慌てた様子が無い それどころか 金の髪をすき上げ 俺に笑顔を見せてくる まさに貴公子。


「あの、アスカ何してるの 非常にまずいのですが…………」


「オクク、人じゃない!!」


そそ、ただの人じゃないです 凄く偉い王族の人です。


うん、ジャンピング土下座しよう その前に


「アスカ 取り合えずナイフ下して!! ゴーレム達も執事さん離して!!」


と、厳しめに言ったら


アスカはナイフをキャンベル殿下に振り下した。





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