第61話 沢山のお友達

 さてさて、学園生活の目標も決まり数日が経った。


この学園は、各生徒が自分の好きな事を学ぶ。


講師が何の授業をするか、プログラムを見て学びたい授業なら受けに行くシステムだ。


実際の所、学園生活5年間を何もせず過ごしたとしても卒業して、学園生活は終えられる。


では、何故学園に入るのか、学園に入る者は将来 貴族になる事がほぼ決まっている。


そして、貴族になっても、知識、教養、人脈がなければ、厳しい貴族社会で生きていけない、いや 貴族として美味しい生活ができない 貧乏貴族 没落貴族確定してしまうのだ。


学園に入った生徒にも格差は大きい、高位貴族の子弟なら親の力で幼い時から専属家庭教師をつけられ、親同士の付き合いで人脈も広がっている ほぼ貴族として必要な要項が達成背来ている者も多い、下位貴族の子弟では まだまだ足りてないし、さらに平民から異能持ちなので入学出来た者に至っては、文字もまともに書けず 喋り方は平民訛りで貴族の失笑を買うことだろう。


その為、学園の生徒は必要な知識、教養を得る為に必要な授業を受けて回っている。


俺は、ロウラ様によって3年間みっちり家庭教師をつけてもらい学べたので、最低限は知識、教養は身につけられた、それと必要ならアスカが教えてくれる アスカは3年間で俺とは比べる事も出来ないほどの情報を記憶していた。



 「お、あの講師の訓練が明日有るな、この時間は訓練にいくか」


さすが、学園 色々と有能な講師がそろっていた、おれの異能についても理解して 色々と訓練方法を提案してくれて実りのある訓練が出来ている。


当初の予定通りに異能の向上を目指し、俺にあった講師のいる時間は訓練を受けている。


そして他の時間は、他の生徒とお茶会や親睦会などをしている。


そう、すでに貴族の人脈作りが始まっているのだ。


俺の部屋には、ロウラ様の公爵家が持つ派閥の子弟が沢山やって来て、俺の取り巻きのようになっている。


やってる事といえば、お菓子を食べて、お茶を飲んで お喋りして帰っていくだけなのだが、ホストとして対応を求められ結構大変だ。


何が、大変か お金を出してくれない ただで飲み食いしていく これが貴族の世界なのかと愕然としています。


アスカ曰く


「この調子ですと、近日中に資金が底を尽きます」


お金稼ぐ目標が数日で崩壊しました。


断ればいいのでは? 無理ですよ。


ロウラ様が圧力をかけて、俺の友達になるようにしてくれたのですから…………


「ロウラ様からオクク君の友達となり、寂しい思いをさせないようにと、書状をいただき参上したしまいた」


と、丁寧に皆さん挨拶されて 俺の部屋にやって来たのを 断れませんよね そうですよね!!










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