第54話 訓練と兵士像
公爵邸での生活は順調だ、たまに奥様 ロウラ様に捕獲されて抱きかかえられナデナデされるのが、ちょと面倒くさいくらいだ。
異能 ゴーレムについても、ロウラ様が情報を集めてくれた、しかし閲覧可能な情報では これといった情報は見つからなかった。
一応、情報をまとめてみると、異能ゴーレム所有者がゴーレムに思念で命令どうりに動かす これは、俺の2重魔法陣のゴーレムと同じだ。
上位のゴーレムは、簡単な命令を自己判断で行うゴーレム これは、門を守れや敵を倒せなどの命令を自己で思考して行うゴーレムだ。
この上位のゴーレムは、俺の3重魔法陣のゴーレム達と同じようなのだが、違う所がある…………命令しなくても、勝手に動いていることだ…………
今も午前の勉強と昼食を終わらせ、異能の訓練の為に公爵邸にある訓練場にきているのだが、命令などしていないのに、3重魔法陣のゴーレム達が対戦方式の戦闘訓練をしている。
因みに、俺の周りには いつも3重魔法陣のゴーレムが2体付き従ってくれていて、護衛してくれているそうだ、これも命令していない。
そして、アスカは起きたら着替えや身支度を手伝ってくれて、そして午前の授業を共に受けた後は、俺と分かれ公爵邸の図書室で書物を調べている どうやら その他にロウラ様から話を聞いたり、使用人の方や警護の兵士の方などから色々と話を聞いて回っているらしい。
そして、夜の晩餐の頃に戻ってきて、お風呂と添い寝をしてくれる、因みに、これも俺から命令などしたことは無い、勝手にアスカが考えて動いているようだ。
さて、分からない事は、今後の調査結果に期待して、俺も異能の訓練しないと
「ゴーレム クリエイト!!」
一重魔法陣を発動する
一人の剣を持った男性の像が出来上がる。
昨日の兵士さん一人だ。
一重魔法陣では、実際はゴーレムは作れない。 一重魔法陣の効果は、周辺から砂や土 石を集め形を作る異能だ。
今までのゴーレムは、人型のゴーレムだが、全身が灰色の粘土で顔には黒く窪んだ眼が付いている そんな見た目だった。
しかし、ロウラ様から頂いた情報からは、ゴーレムの姿は異能ゴーレム使用者のイメージで変えられる事がわかった、大きさ 姿は、使用する作業に合わせ変えているそうだ。
う~~~ん、兵士さんの像だが ちょと ちがう もう少し目が大きかったような
「ゴーレム クリエイト!!」
兵士さんの像に、合わせて異能を一重魔法陣発動 イメージを強く持つ
「ふ~~~」
おお、目が修正されて 思っていた姿になった。
造形は、そっくりになったと思う全身が灰色の粘土なのは今後の課題かな、アスカのような白く綺麗な陶器のような姿にはできなかった。
兵士の像を集中して見つめる
そして、兵士像に3重魔法陣を被せる
兵士像は、3重魔法陣のゴーレムになり、少しぎこちないが動き始めた
よし!!
俺は、この成果をアスカとロウラ様に見せる為に、兵士ゴーレムを連れ屋敷に戻る事にした
しかし、3重魔法陣のゴーレムの戦闘訓練はずっと続けているな。
なんか、どんどん動きがスムーズになってきてるし、重心移動も的確になっているような、この前の兵士さん達の訓練の時より、かなり強くなってるような気がする。
まあ、最低限の戦闘訓練しか してなかった俺には、あんまり細かい事は、わからないが…………
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