第55話 脱衣
兵士ゴーレムを連れて、まず アスカを探しに行く
「たぶん、まだ図書室かな」
やはり図書室に、アスカはいた。
え~~と、凄いスピードで本読んでる。
読んでる?見てる? 文字がぎっしり書かれた本のページを次々とめくっている。
「あ~~~、アスカ 新しいゴーレム作ってみたんだけど」
と、邪魔したら悪いけど近づいても気付かないので声を掛けてみた。
アスカのページをめくる手が、ゆっくりなっていき止まった。
顔を上げると、俺を見て そして 連れていた兵士ゴーレムを見た。
アスカは手を俺の頭に置くとナデナデしだした。
「オクク、素晴らしい造形のゴーレムですね」
褒められた、胸の奥から暖かい嬉しさが込み上げてきた。
そして、俺は久しぶり笑顔を そう 村を出てから初めての笑顔を
「そうだろ、兵士の人にそっくりに作って、3重魔法陣を発動してゴーレムしたんだ」
早口でアスカに説明する。
「そうですね、新しい試みですね、これで更にゴーレムの活用ほ幅が広がりそうですね…………ロウラ様には、もう 見せましたか?」
「いや、まずアスカに見せてから、ロウラ様に見せに行こうと思ってたんだ!!」
「では、一緒に行きましょう!!」
「おう!!」
ちょうど、図書室を出ると公爵邸の使用人の人がいたので、ロウラ様の居場所をきいたら、この時間ならテラスでお茶をしているとの事だったので、俺とアスカ 兵士ゴーレムでぞろぞろとテラスに向かった。
「あら、オクク君 どうしたの?」
ロウラ様は優雅に、お茶の時間を楽しまれていた。
「はい、新しいゴーレムを作ったので見てもらおうと思いました」
「まあ、新しいゴーレムを…………、 それは後ろのゴーレム?」
ロウラ様は、椅子から立ち上がると兵士ゴーレムに近づいていった。
「あらら、この顔は兵士のガルタかしら…………う~~ん、もう少し美形を素材にして欲しかったかな~~」
ペタペタと、兵士ゴーレムを触りまくっている。
「服は脱がせないの?」
「はい?え~~~と」
ロウラ様の顔が期待に輝いている~~~~~~!!
そして、口から涎~~~~~~!!
「えっと、えっと 服も一体なので ム「はい、脱げます!!」リ…………」
え、アスカの顔を見る 俺の言葉の最中に ぶっこんできた~~~~!!
いや ロウラ様の顔見て どう考えても その答えは嫌な予感しかしないの~~~
「ま~~~、それは それは ウフフ」
あ、兵士ゴーレムの服脱がそうとしだした。
無理です、本人以外では脱げません くっついて いや 同化してますので。
これも、俺のイメージのせいか、服は脱げるようだ お風呂に入り時はアリスは服を脱いで裸になっている その体は5歳の時に引き取られてから、いつもお風呂に入っていたので完全にイメージ出来る。
で、服なのだが脱ぐと石のように固くなる。
いや、ゴーレムの体が石のような物なのだ、それを何故か柔らかく、人に体のように動かしている。
「兵士ゴーレム、服を脱げ」
俺が命じると兵士ゴーレムは、その場に服を全て落とした
「うほ~~~!! …………………… ない、無いのよ~~~~~~!!」
いや、裸見たこと無いし イメージしたいと思わないし。
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