第21話 魔結晶両替所
「この交換してもらった、魔結晶の粒を100個1000gで先程のタピオカティーが一杯飲めるのか?」
「そうです」
「クレープは30個300gで1つ食べられるのか?」
「そうです、こちらの魔結晶両替所に、この城塞都市の外で取れた、鉱石、宝石、魔結晶を持ってきていただければ、屋台や色々なお店で使える魔結晶の粒に交換させてもらいます、ただ 鉱石、宝石、魔結晶は量だけでは無く、その品質によって交換比率は変わりますので、ご留意ください」
と、ゴスロリゴーレムちゃんは説明している。
魔結晶両替所には、ここの職員?のゴスロリゴーレムちゃんがすでにカウンターにいて準備は整っているようだ。
いつのまにか建設された魔結晶両替所、そしてすでにシステム化している魔結晶の交換システム。
ゴスロリゴーレムちゃんは…………そんなに、お店屋さんごっこがしたかったんだ。
マスターとして、早く気付く事ができなくて、ごめんね。
しかし、レートが凄くいい加減な気がするな、交換比率の見本がいくつか置いてあるが、ミスリルやオリハルコンが同程度の重さの魔結晶と交換だし、かなり大きな宝石が、魔結晶100粒と交換とか高純度魔結晶でも、重さ半分以下の魔結晶の粒と交換とか、お店屋さんごっこでなかったら詐欺で捕まるよゴスロリゴーレムちゃん。
内容はともかく、本格的なお店屋さんごっこに少し引いてしまうわ~。
「よし、次に来る時には交換して貰えそうな物を、大量に持ってこよう!!」
英雄蟻人さんは、色々と納得してくれたようです、ごめんね ゴスロリゴーレムちゃん達の遊びに付き合ってもらって。
「ささ、屋台もいいけど いつも行ってるお勧めの店が有るんだけど、次はそこに行かないかい、勿論 支払いは俺がするから」
「おお、では その店とやらにいこう」
ケーキ屋さんに到着!!
このケーキ屋さんは、味も甘さはもちろんの事、ホールで出してくれるので量にも大満足、そしてデコレーションも凝っていて目も楽しませてくれる。
英雄蟻人さんと、先を争うように次々とホールケーキを食べていく。
「そういえば、蟻人さんは人化って皆さんできるんですか?」
と、言って考えたら食べ物関係以外の会話初めてしたかも。
「何を言っている、この人型の姿が我々蟻人の真の姿だ、蟻形態は地下で生活したり、戦闘するのに向いているので蟻形態でいるだけだ」
あら、俺が王都の学校で教わったのと違うぞ。
「えと、俺の知識では虫人の皆さんは、虫人固有の人と違う姿で独自の社会システムを築いている知的生命体と教わったのですが」
「ん、何を言っている我々虫人も林人と同じように、大聖樹様に森人の劣化種として創造されたのだぞ」
そらそうだよね、林人そして上位種の森人は大聖樹様が創ったと教わった、魔人は大魔樹が創ったと教わった けれど 虫人、獣人は誰が創ったか教わらなかったけど、そうだよね誰かが創らないと存在しないよね。
この世界の全ての生命は、大聖樹様か大魔樹が創ったものだもんね。
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