ゴーレムマスターの引きこもり ー ゴスロリゴーレムちゃん達が創る暗黒地下帝国 ー

田中 幸樹

婚約破棄からの鉱山引きこもり

第1話 辺境戦闘民族

 ファンダリア王国東北辺境には魔樹海が広がり、遥かな昔より王国の脅威となっている。



 「師匠、師匠、師匠」



 師匠が死んだ、親父や村の戦士の大半が狩りに出て、村の守りが薄い時に魔樹海から上位の魔物複数体が現れ村を襲った。


村の防衛に残った戦士達が、村の子供や非戦闘員を村の奥に避難させ戦闘に突入したが、苦戦をしいられ通常は戦闘に出ない非戦闘員の師匠が応援に呼ばれた。


薬師の師匠は最前線に出て村の戦士の治療を行った。


戦士達は勇敢に戦ったが、魔物は強く数が多すぎた……


師匠は治療の最中に魔物の攻撃を受け死んだ。



 その後、村からの狼煙で異変に気ずいた親父達が駆け付け魔物を討伐した、村の戦士3人と師匠が死んだ、、、、、ただ、それだけの村の日常。


 村にとっては、親父達にとっては日常、ただ数の少ない薬師が死んだ事は残念がっていた。



 「師匠、師匠、師匠、師匠、師匠」



 この村は魔樹海に隣接した場所にあり、日々魔物を狩り生計をたてている…………が、それは一方的なものでは無い、村もまた魔物の狩りの場になっている。

 

 村の住民は、男も女もほぼ戦士の村だ、そして俺の親父は村長で村の最強戦士だ。


 そして、兄弟達も親父のような戦士として強く育っている。




 「師匠、師匠、師匠、師匠、師匠」



 

 俺は4番目の子供だが、他の兄弟と違い戦士の力は無かった。


 しかし、異能は持って生まれた。


 兄弟で、異能持ちは3人だけだが、他の2人は戦闘系だったが俺は戦闘系では無かった。


 この村は戦士の村だ、いや脳筋、戦闘狂の村だ、戦士としての肉体も戦闘系異能も持たない俺は、5歳で師匠に預けられた。


  500人程の村だ、師匠に預けられたといっても、すぐ近くに親父やお袋 兄弟が暮らしているので寂しいくは無かった、ただ寝る場所が違う家になっただけだ。


 この村での非戦闘職は、基本的に村人から守られて大事にされた、自分達が魔物との戦闘、狩りを楽しむのに後方支援が重要なのは、さすがの脳筋にも理解出来てるようだった。



 「師匠、師匠、師匠、師匠、師匠」




 特に薬師、武具鍛冶など異能持ちは戦闘に直結するので大事にされ、薬師の異能持ちの師匠は村ではそれなりの顔役だった、…………でも死んだ。


 俺はそんな脳筋な村人から大切にされる異能は持っていなかったが、それでも異能持ちで村長の子供なので異能持ちの師匠に預けられ、異能の修行をしていた。




 「師匠、師匠、師匠、師匠、師匠」




 そして異能が使いこなす事が出来るようになり、村人や家族から認められるだした頃に師匠は死んだ。


 親父やお袋は、俺に関心が無かった いや 育て方がわからなかったのだろう。 俺は5歳までは家族と住んでいたが、両親から言葉も掛けられた記憶も無い、他の兄弟が両親と共に武術の鍛錬をしている時、俺は家の中から見ているだけだった、他の兄弟はぐんぐんと身長も伸び、筋肉もついていく中 俺は身長も伸びず筋肉もつかずガリガリの体だった。


 そして、師匠に預けられた。




 「師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠」



 

  俺は師匠から厳しいが愛を持って、それから5年育てられた。


 毎日 同じ布団で一緒に寝た、楽しく笑いながらご飯を食べた そして厳しい修行をした、その後は一緒にお風呂も毎日入った。


 楽しかった、楽しかった、楽しかった

 



 「師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠」




 そして、俺の異能は村の役に立つようになった。


師匠は喜んでくれた、抱きしめてくれた、頭を撫でてくれた。


俺の異能は、荷物運びや力仕事に活躍した。




 「師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠」



 抱きしめてくれた師匠が死んだ。




 「師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、師匠、し、し しょう~~~~~~~!!」



 俺は全ての思いを嘆きを込めて異能を発動した



そして、、、、、、










 


 

 

 

 


 

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